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2010年 04月 10日
感想_月に囚われた男
感想_月に囚われた男_b0130850_0173368.jpgそれほどの衝撃はなし。『月に囚われた男』4月10日公開。月へと赴任するサム。期間は3年間。たったひとり、相棒はロボットだけの中、基地から地球へと今や不可欠となったエネルギーを送り続ける。ようやく任期終了まで2週間。長い孤独の中で集中力も低下していた彼は、事故を起こしてしまう。目を覚ました彼は基地の中であるものを見た。
月に囚(とら)われた男 - オフィシャルサイト

賞レースで新人監督賞ほか多くのawardを獲得して評判を呼んだ本作(監督はデヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ!)。期待もだいぶ膨らんだけど、そこまでの衝撃はなかったかなー。でも楽しめたよ。近未来SFを、VFX全開ではなく、レトロっぽい昔ながらの手法で表現し、登場するのはサムひとり+ロボットの声でケヴィン・スペイシーだけ。その限られた世界の中でもしっかり物語を見せてくれました。無闇に火薬やCG使えばいいってもんじゃないんだよなぁ、やっぱり。

よく練られているけれど、ストーリー展開や結末にぶっとぶような目新しさはなく、あくまで古典的なモチーフを丁寧にちゃんと作ったことで、最後まで飽きずに観られて、ふむふむなるほどね〜って思う感じ。オチの可能性にある程度早い段階で想像がついたところで、なるほどねーって感じ。それ以上の今っぽい深いテーマ性なんかはあえて排除してるんじゃないかなぁ。

月面のビジュアルとかはすごい好きな感じだったし、飛び出しはしないけれど十分に夢を感じられる作り。小品ですが、評価されるのもわかる気がしますな。

by april_cinema | 2010-04-10 00:00 | Starter


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