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2010年 05月 22日
感想_ローラーガールズ・ダイアリー
感想_ローラーガールズ・ダイアリー_b0130850_9212270.jpg予定調和なんだな〜。『ローラーガールズ・ダイアリー』5月22日公開。テキサス郊外の小さな田舎町で、母の期待に応えたくともどこか窮屈に暮らす子17歳のブリス。その閉ざされた日常は、親友のパシュとたまたま見たローラーゲームで一変した! タトゥーで身を包んだワイルドな女たちのスケートバトルに魅せられて、「ハール・スカウツ」の入団トライアルにまさかの合格。年齢を偽り、家族に黙ってのスケートライフは、バンド青年との恋、初めて自分が輝ける場所との出会いまで連れて来てくれた。
『ローラーガールズ・ダイアリー』公式サイト

ドリュー・バリモア初監督作にして、ごひいきエレン・ペイジ主演ときましてそりゃー期待もかなり高いです。しかも青春ガールズスポーツものときたもんですからね! わくわく。でもちょっとそれには応えきれなかったかしら。普通にいい話なんだけど、ありていなんだよねー。そして予定調和に見えちゃったなーどうしても。

エレン・ペイジがやっぱり巧くて、ブリスは魅力的ではある。普通の大したとりえもない女の子が、夢中になれるものを見つけて、恋もして、親に嘘ついて。でもそれがバレて、破れて傷ついて。その後にやってくる成長と、階段をひとつ上がったところから見える景色。王道の青春パッケージなんだけど、エレン頼みが強過ぎるかも。キャラが濃いように見えて、実は立ちきってなくて、なおかつ物語の必然性もない。だから感情移入する前にストーリーだけが進んじゃって説得力に欠けるんだよね。エレンが上手だから、なんとなくブリスの感じていることは伝われど、物語としてはやっぱ弱いんだわ。

たとえば、ブリスの恋。バンド青年がちっとも格好よくなかったってのもさることながら、恋破れるエピソードもなんだか唐突なうえ、青年にも弁解の余地があるような気もするのに、勝手にブリス成長のダシにされちゃってたよねー。とか。美少女コンテストのネタも、両親との和解のために用意された舞台って感じが強かったし。

コメディ女王のドリューだから、笑いの要素がもっと入ってくるかと思いきやこちらも空回り気味。プール内での水中サービスショットとかも浮いてた気がするし、このあたりはディレクションがもうひとがんばりしてほしかったかと。音楽の使い方もベタ過ぎたなぁ。あと、やっぱローラーゲームの魅力があんまり伝わりませんでした。映像としての魅せ方もそうだし、手に汗握るような感じがなかったのは残念ポイント。

ってなにやらコンプレインしまくっちゃったけど、普通に楽しめることは楽しめるんですよ。期待値さえ高くなければもっと……!

by april_cinema | 2010-05-22 00:00 | Starter


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