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2010年 06月 26日
感想_ボローニャの夕暮れ
感想_ボローニャの夕暮れ_b0130850_2248318.jpgまったくイタリア映画ってやつは…。『ボローニャの夕暮れ』6月26日公開。第二次大戦前のイタリア。17歳の奥手の少女ジョヴァンナの父親である教師のミケーレは、いつも気を揉んでいる。ある日ジョヴァンナは目を輝かせて外出。意中の男子生徒に惹かれているらしい。しかし、それはジョヴァンナの親友であるマルチェッラが殺されるという事件に発展。犯人は…ジョヴァンナだった。
「ボローニャの夕暮れ」オフィシャルサイト

ほのぼのヒューマンドラマかと思ってたら、なんだこりゃサスペンスか!?と思いきや精神病棟入りしつつ最後は唐突な終わり方。まるで『自転車泥棒』を思い出すこのビミョ〜な余韻はさすがイタリア映画って感じですかね。いやはや。序盤はやけにじっくり見せてたわりに途中からドンドン話が展開して、時間の流れまで端折られ始めての急転きわまりないエンディングにお口があいちゃいましたわ。

軸になっているのは父親の普遍の愛情ですか。娘を愛するあまり、ときに行き過ぎた行動にも出たり、しかしその愛情は尽きることなく注がれ続け、妻とのすれ違いも乗り越えていくさまは確かに愛おしくもある。けど、それも一方的に描かれすぎてて、もう少しミケーレの苦悩の側面を見せてもよかったのではないかと思ったり。対する母デリアの娘との距離感や、夫との信頼感みたいなところもいまいち見えづらく、感情移入にはいたらず。父になったことがないせいかなー。

いろいろ思わせぶりだったわりに、強引に結論づけられて突き放された感じは否めず。もう少し親切でもいいような気が…。

by april_cinema | 2010-06-26 00:00 | Starter


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