2010年 07月 03日
感想_ガールフレンド・エクスペリエンス
b0130850_20383213.jpgスノッブなれど刺激的。『ガールフレンド・エクスペリエンス』7月3日公開。NYのコールガール、チェルシーは理解者である恋人のクリスと暮らしながら、個人で客を取っていた。時は大統領選挙前、そして経済は破綻した直後。さまざまなクライアントに対応する彼女だったが、ある日妻子ありの客を取る。彼女が信じる人格学の本によると彼とは運命的な相性らしい。チェルシーはその男と週末の旅行に出かけようとする。
ガールフレンド・エクスペリエンス

ソダーバーグ監督の実験的映画。主演は実際のポルノ女優で、コールガールだけどエロはほぼなし。時制をシャッフルさせて、さまざまなクライアントや彼氏との会話を中心に、5日間の動きを描く。客とのなにげない会話。エスコート嬢としてのステップアップを考え、検索サイトでのSEO対策まで練っているチェルシーは、独立した意志を持った女性として描かれる。彼女の言動に、自然と興味が尽きない。時制の入れ替えも、その興味を増長させる。このシーンは次にどこにつながるんだろう?って。

チェルシーと対照的なのがジム勤めをするクリス。多分けっこういいやつで、トレーナーとして彼も自身のキャリアアップを望みながらもいまいち進んでいない。おまけにチェルシーに逃げられ、ゲイっぽいおっさんにつれられてラスベガス行き。人生ってわからないもんですね。ってことが言いたいことのひとつかもしれません。なにかにつけて不安定な昨今の世界情勢、というか現代の日常をよく反映していると思われます。

最後まで、特に何を描いている風でもなくチェルシーの周りをドキュメンタリータッチで追いかける本作。なんだかすげースノッブな匂いがするんだけど、でも退屈はさせない。最後まで雰囲気系なのは否めないけど、つまんなくはないです。解釈は無用かな。意味を見出さずとも、なんとなくの世界を楽しめるかどうか。そこに尽きるかと。
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by april_cinema | 2010-07-03 00:00 | Starter


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