2010年 07月 31日
感想_ちょんまげぷりん
b0130850_163185.jpgさすがの構成だなー! 『ちょんまげぷりん』7月31日公開。シングルマザーのひろ子と幼稚園生の友也の前に、侍の格好をした男が突然現れる。何かの撮影? コスプレ? 怪しさ満点ながら行きがかりで家にあげて話を聞くと、「木島安兵衛、直参す」と名乗る。勤めが忙しいひろ子のため、「奥向きの用事一切、拙者がお引き受け申す」と言う安兵衛には、なんと…お菓子作りの才能があった!?
映画『ちょんまげぷりん』

およそマンガちっくなストーリーで、バカバカしいと切り捨てることも簡単でしょうが、いやいやこれがどうしてどうしておもろかったですわ〜。中村監督は本当にこういうのがお上手ね。描くところと描かないところのバランスというんでしょうか。江戸から侍がやってくる、というタイムスリップは語り尽くされてるけど、それを受け入れさせるだけの説得力あるんだよねー。ちゃんとリアリティが保たれてるから、変に突っ込む気にさせないのです。江戸と現代のカルチャーギャップという、ど定番のお笑いポイントを手堅く活かしつつ、だけどしつこくやりすぎないところがいいのよ。軽妙なテキストのテンポ、二度見や二度言いも鉄板の中村節です。

マンガ的設定で荒唐無稽なお話ながら、流れているテーマが普遍的。ともすればありがちとも言えるんだけど、それを飽きさせず新鮮に見せるのがスキルですかね。シングルマザーの社会の中での苦悩。年上女と年下男(主夫)の恋心。子供を守るための親心。そして、なによりよかった働くことに生き甲斐を見出す男の姿は、現代性を持って掘り下げられてて、働くということに対する価値観を改めてひとつ示していてよかったなー。やっぱり自分が輝けるものを見つけてこそ、人生の本懐よね。うんうん。おばかコメディにするでもなく、お涙頂戴でもなく、しっかりしたヒューマンドラマになってます。オチもキレイすぎるけど、すこぶる後味よろしい!

さて、主演の錦戸君、こんなに武士顔だったとは! 和服姿が似合うのはもとより、落ち武者ヘアスタイル×美形がここまでハマるなんて〜〜〜!(よくやった!) ともさかもよかったし、子役の福くんがくれよんしんちゃんみたいで味わいあったぜ。井上順とかの使い方も完璧。からから笑えて、ふと考えて、ほんのり温まれて。極上スイーツ、とまで言わないけど、気軽に食べれて口福をくれる甘いおやつ、って感じでした。
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by april_cinema | 2010-07-31 00:00 | All-Star


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