2010年 08月 28日
感想_小さな村の小さなダンサー
b0130850_0165715.jpg『リトル・ダンサー』とは全然違うけど。『小さな村の小さなダンサー』8月28日公開。文化大革命時代の中国で、毛沢東の方針により田舎の村から中央へと集められたリー。ダンサーとしての素質を開花させ成長した彼は、アメリカ留学することに。自由の空気に触れ、さらにダンサーとしてステップアップしたところで帰国の命令が出るが、ガールフレンドもできた彼は、アメリカに残ることを決意。それは、二度と故郷の地を踏まないことを意味していた。
映画『小さな村の小さなダンサー』公式サイト

実在のダンサー、リー・ツンシンの半生を描いた伝記映画。へ〜、こんなダンサーがいたのかーという伝記映画を観た後に間違いなく抱く感想をやっぱり抱く。毛沢東時代の中国に生まれ、その共産主義だったからこそ歩き始めたダンサーの道であり、文化大革命時代だったからこそ生まれた悲喜こもごも。なんたって抑圧されていた精神がアメリカの自由主義に触れて運命の転機に向かう姿がドラマチックだなぁ! てな展開だもんすから、共産主義を否定するような(そしてアメリカを讃えるような)色もなきにしもあらずだけど、いやいや山あり谷ありの人生です。

80年代中国を象徴するような、七三頭のチャイニーズの説得力がやっぱすごい! でもブロンド娘と恋に落ちちゃったりして(結局ダメにはなっちゃうけど)、アメリカ人とのカルチャーギャップの中で世界を広げて行くのは、青春物語としても観れちゃう感じ。マジでこういう国と国の間で個人が板挟みになることがあったんだろうなぁ。究極過ぎる二択。でも時代を超えて、両親が彼の踊りを観に来るくだりには思わず涙が。

やはり長い年月を描いているので、深く感情移入するほどではないけれど、感じ入るところはある伝記物語。バレエシーンの美しさもポイントにあげておきましょう。でも、中国版『リトル・ダンサー』と書かれてますが、確かに逆境の中でバレエしてますが、両者は全然違うと思いますよ。
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by april_cinema | 2010-08-28 00:00 | Starter


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