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2010年 09月 04日
感想_オカンの嫁入り
感想_オカンの嫁入り_b0130850_23395232.jpg役者頼み。『オカンの嫁入り』9月4日公開。酔っ払って深夜に帰って来たオカンが連れて来たのは金髪の年下男。しかもなんと結婚すると言い出す始末。月子は、突然わけのわからないことを言い出す母に腹を立てる。しかし母にはある秘密があり、月子もあるできごと以来1年間、仕事もせずにいたのだった。
『オカンの嫁入り』公式サイト

あおいちゃん×大竹しのぶ+桐谷君、うーんちょっと気になるキャストじゃないかね。でもものすごくフツーでしたわ。序盤はうわーこの映画つまんなそう!って空気が漂い、しかも導入が長い。しばらくして月子のストーカー被害の話にさかのぼってようやく話が転がり始める。でトラウマが判明した時点で、あーオカン具合悪いフラグ立っちゃったわーとなんとなく興ざめ。と思ったら、チラシにすでにその展開は書いてあったという。そこはネタバレでいいんかいとちょっとびっくり。その段階で、オカンが月子のために仕組んだ結婚だと思ってたけど、ちゃんと自分のためでもあったんだね。

登場人物少なく話がわかりやすいこともあって、結局はキャストのチカラに頼らざるを得ないというか、演出的なおもしろさってのは少なかったかなー。後半はアップを多用したりしてたけど、そればっかりじゃちょっと物足りず。そりゃ大竹しのぶの白無垢姿のクライマックスは絶品だったし、あおいちゃんも可愛いし、國村隼さんの味わいもたまらんけれど、ちょっと手抜きすぎじゃない? あおいちゃんは、関西弁がハマりきってなかったのがやや残念でした。が、幼い系前髪は久しぶりで萌え度は十分。

なんで物足りないかって言うと、やっぱりそこまでの展開やキャラ造形に吸引力がないからなんだよなー。オカンは月子が会社を辞めてこの1年、どうしていたんだろうか。月子の後遺症もさることながら、そこから抜け出せない辛さももっと欲しかったと思う。ケンちゃんの存在意義とかオカンとの結びつきももうひとつ出てこなかったし。そういう細かい時間の流れとかディテールの説得力が足りなかった分、いい芝居があっても母娘に感情移入することができなかったのだと思う。

ということで、本当に普通。もう少し期待してたんだけど。

by april_cinema | 2010-09-04 00:00 | Starter


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