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2010年 10月 08日
感想_アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜
感想_アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜_b0130850_23453267.jpg不世出の天才。『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜』10月8日公開。史上最速のF1ドライバーとして知られるブラジルが生んだ天才レーサー、アイルトン・セナ。彼のレース人生に初めて迫る映画が完成。レースシーン、未公開の映像などで、彼のそのあまりにも速過ぎる軌跡をたどる。
『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』公式サイト 10.8(金) 全国ロードショー

F1にはほとんどなじみがないオレだけど、もちろんセナを知らないわけはない。ちょうど小中学生時代で、ジャンプでマンガにもなったりしてたよね。詳細は全然記憶ないけれど、セナとプロスト、ナイジェル・マンセル、その他当時の主要レーサーの名前だけは覚えている。最後のほうでシューマッハが出てきたことも。そんなオレにはちょうどいいセナの追悼番組って感じだったな。彼のセンセーショナルなデビューや、ぶちあたったF1の世界の政治的壁、そしてそれを越えたあとの無敵の速さ。もちろん誰も考えもしない幕の閉じ方は、これ以上ない悲劇として再現される。

でも、彼の偉大で輝かしい戦績はわかったけど、そのレース以上に速過ぎる死の裏の、プライベートな顔っていうところまでは残念ながらよくわからなかったな。アラン・プロストとの溝、確執ってのは実際にどんなものだったのか。ダーティな走りをしていたと言われる部分や、プロストへの報復の意を持った接触、マクラーレンからウィリアムズへの移籍などなど、結果の裏側にあった真実みたいなものをもう少し前に出してくれればよかったと思うのですがの。そこまでの深さはなかったな。あくまでセナの業績、外核に留まったように思う。ま、権利はセナ財団が握っているようだし、なかなか難しいのでしょう。セナが好きな人、スポーツ好きにはたまらないけど、映画としてのデプスはないと思います。

生誕50周年での映画化というのも、ドキュメンタリーにするにはちと早いんじゃないかって気がするけど、まあそのあたりもセナの音速に合わせたってことですかね。なんで日本先行公開なのかはナゾだけれども。

ていうか、今後こういうオレの知っている偉人たちがどんどん映画化されていくのだろうかと思うと、ちょっとぞっとしなかったりもするよね。

by april_cinema | 2010-10-08 00:00 | Starter


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