2010年 10月 22日
蒼井優だけだなー。『雷桜』10月22日公開。将軍家の血筋を引く斉道は、母に愛されなかったトラウマを抱え、気性も荒く心を病んでいた。静養のため向かった地で、天狗がいるという山へ入る。そこに現れたのは…雷という女だった。身分も育ちもまるで違うふたりは、それゆえに惹かれ合う。が、許される運命では、なかった。 〜 雷 桜 〜 廣木監督だから期待してたんだけど、イマイチだったな。話はコテコテ身分違いのラブストーリー。日本版ロミジュリっつー触れ込みだけど、イメージ違いすぎるなさすがに。それはさておき、いかにそのわかりきった展開に感情移入させるかだったと思うんだけど、いいシーンはいくつかありながらも入り込むには至らず。やっぱ時代劇っていうハードルが大きかった気がするな。 時代劇時代劇せずに、わりと現代っぽくしているとは思うの。実際監督キャストからもそういう言葉が出ているし。時代劇ではあんま見ないような撮り方したり、台詞も畏まりすぎなかったり。でもそれがなんか中途半端。結局チョンマゲのインパクトってやっぱりものすごくて、オレらん中に時代劇はこういうものっていう先入観が刷り込まれすぎてるから、ちょっと捻ったくらいだと余計に違和感になっちゃったりするんだよね。だったらいっそ、洋画か!ってくらい作家性出しまくりみたいな映像のほうがよかったような気がするのです。ちょんまげはナシとか。『さくらん』みたいな見え方とかよかったかもね。極端な例えだけど。 あとは、岡田君には荷が重かったと思う。なにやっても好青年ぽすぎるし、台詞の重みとか説得力がなくって。どんな表情や声色にも、どうしても惹き込まれないんだよね。胸が痛まないの。松山くんとかが演ってると違うんんだろうな。それに対して、蒼井優はさすが。舞台をやってから、すごく声に強さが出た気がして、この作品でも叫ぶシーンがいくつかあったけど、すごく感情が乗ってた気がするわ。表情の変化も見事。抱かれるシーンは焦ったよ! なんとなく2時間の中に話が収まってない感じで、盛り上げのシーンはあってもなんか盛り上がりきらずに終了。もう少しいつもの長回しとかロングショットを使って、語ってもよかったのではないかと。 感想_雷桜(原作) 原作の方が意外にも面白かったわ。あれはあれで収まってないような気がするけど。
by april_cinema
| 2010-10-22 00:00
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