2010年 10月 30日
感想_マザーウォーター
b0130850_1783319.jpgこれもう責任放棄でしょ。『マザーウォーター』10月30日公開。京都。ウィスキーだけを置くバーを開くセツコ。コーヒー屋を営むタカコ。最近豆腐屋を始めるべくこの地にやってきたハツミ。家具屋のヤマノハ。銭湯のオトメ。そこで働くジン。そして日々散歩するマコト。大事なものだけを明日に持っていくために、彼女たちは今日を生きる。水の流れのように。
マザーウォーター

説明不足って言葉は適当じゃないと思うのね。だって説明しようなんて気はさらさらないだろうし、話の筋だってないんだから。禅問答かのようにただただ観念的なナゾ掛けを観客に押し付けて来るんだけど、これはもう責任を放棄しているように思う。いくら、ここからなにを感じるかは自分次第と言われても、さすがにこれは拒否したくなったよ。そらね、解釈のとりようはいくらでもあるよ。というか、ほとんどオリジナルな筋書きを作らないといけないくらの無(む)っぷり。

ヒントのように見えるものはあるけど、それはヒントじゃないと思う。だって回答をそもそも用意してないんだもの。いや、回答はあるのかもしれないけれど、この映画はその回答へと観客を導くために作られたんじゃなくて、なんとなくそれっぽいものを作った後で、こういう回答に辿り着いてもらえたらよさそうだよね、とくっつけられている気がするんだ。後付けっぽいの。『かもめ』っぽくて
『めがね』っぽければいいんでしょ的な。去年の『プール』にしてその傾向あったよね。

キャストは相変わらずだし、そこにキョンキョンも自然に乗っかってはいるけど、それがどこにも活かされてないよ。京都で撮ってるのも、監督が新人なのも、なんか予算縮小してんだろうなって感じだしね。つい2ヶ月前に飽きたと言ったばかりだけど、こうなるとやっぱり荻上監督に戻ってほしいわ。そして飯島奈美のかき揚げは最強に美味そうだったし、堀越さんの衣装は今作もかわいかったぜ、くそぉ。

このシリーズが好きな人は、もうこの流れを否定できなくなってしまっているかもだけど、あえて今回のは酷いと言おう。酷いというか狡いのほうが近いかもしんない。
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by april_cinema | 2010-10-30 00:00 | Reserve


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