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2010年 11月 05日
感想_ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
感想_ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ_b0130850_1720936.jpgナイスな伝記映画。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』11月5日公開。1950年代のリバプール。ジョンは、叔父と叔母に育てられていたが、叔父を亡くしてしまう。葬儀をきっかけに、実母が近所に住んでいることを知ったジョンはたまらずに会いに行く。彼をやさしく迎える母ジュリアは、音楽と踊りを愛する奔放な女性だった。実の母と育ての母の間で、ジョンは音楽に目覚めて行く。そう、彼は後に伝説となる男、ジョン・レノン。
映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」公式サイト 2010年11月5日(Fri)全国ロードショー

ジョン・レノンの若かりし頃なんて全然知らなかったから、すっごく新鮮に楽しめた〜。ジョンってこんな子だったのね。母を失い、父と離れ、叔父を亡くしと、多くの別れが降って来た少年時代があったからこその、ジョン・レノンでありビートルズだったのかぁ。プレスリーなどのロックンロールがルーツだってことも初めて知ったよ。伝記映画としてわくわくできちゃう。

でもこれ、何がいいかっていうと、ただの伝記映画じゃなく、普遍の青春映画として成立しているところだよね。愛する人を亡くした痛み、自分が誰にも愛されていないんじゃないかと思う孤独、そして唯一の拠り所となった音楽。そういう要素がテンポよく、ありきたりでもなく描かれてるから、ジョン・レノンだからというわけではなく万人に響くんじゃないかな。不良なジョンもまたそそるしね。

時代の空気をすくいとりつつ、ビートルズの前身であるクオリーメンの結成(知らんかったこれも)や、ポールとの出会いなども軽やかに描かれ、ビートルズ入門編としてもばっちり。逆にコアなファンには物足りない部分もあるのかもしれないけど、ビギナーにはちょうどいい塩梅。けっこうヒットするんじゃないでしょうか。続いて、オノヨーコとの話も観たいけど、さすがにそれが映画になるのはまだ先だよね。

by april_cinema | 2010-11-05 00:00 | Starter


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