2010年 11月 27日
感想_Ricky
b0130850_10391055.jpgびっくりしすぎてワロタ! 『Ricky』11月27日公開。カティは7歳のリザと暮らすシングルマザー。仕事は工場での流れ作業。ある日、新しく職場に現れたスペイン人のパコと恋に落ち、一緒に暮らすように。そして子供ができた。赤ん坊にはリッキーと名付けるが、育児と仕事の間で、カティとパコにいさかいが起き始める。そんなとき、カティはリッキーの背中に痣のようなものを見つけて…。
Ricky

冒頭が、相談所みたいなところで夫が出て行って子供2人抱えてて大変なの助けてー!ってカティが途方に暮れてるシーンから始まるもんだから、こりゃまたシリアスな話なのかと思ってたらとんでもない! オゾン監督にみごとに騙されましたわ。これはもうネタバレというか、設定の話だから言っていいと思うのだけど、なんとリッキーの背中からは羽が生えてきちゃうんだものね。

ウケるのは、天使みたいな白く美しいやつじゃなくて、普通の鶏っぽい茶色い翼だってこと。手羽っぽい! その生々しさがなにを象徴してるのかわかんないけど、リッキーの愛らしいお顔とアンバランスでおもろいんだわ。終盤にはそいつでついに飛び回っちゃったりもするけど、VFX全盛の現代において、なんともゆるい飛行シーン!

でもこのキテレツなアイデアを許せるのは、全体のリアリティがしっかりしているからか。カティとパコのやりとりは、それこそ社会派ドラマでは何度も出てきそうな、裕福でない家庭の姿そのもの。シングルマザーや再婚、連れ子との関係に、育児ストレスなど、どれもごく普通にありえるものばかり。でも、それを結びつけるのが異形の子供というね。普通は異形のものは排除されるものだけど、この家族はその存在によってとりあえずは救われることになる(この先どうなってくのかはわかんないけどね…)。親ってのは、そもそも子のすべてを受け入れるべきであるってことも示唆してんのかもしんない。

なんにしても、まったく予想しなすぎる展開でぶっとんじゃったわ。いやーおかしいなーこの映画。今までのオゾンとは全然違うんじゃない?
[PR]

by april_cinema | 2010-11-27 00:00 | Starter


<< 感想_SPACE BATTLE...      感想_クリスマス・ストーリー >>