2010年 12月 10日
弓、濫用しません。『ロビン・フッド』12月10日公開。12世紀末。弓の名手として知られるロビンは、十字軍部隊の遠征から帰還の途についていた。そこで遭遇したのはフランス軍によるある男の暗殺現場。殺された男の最後の頼みを聞き入れ、1本の剣をノッティンガムへと届けるロビン。彼はそこで、殺された男の身代わりとして村に残ることを要請される。未亡人マリアンとの恋、そして自身の幼少時のなくした記憶、伝説の弓の使い手ロビン・フッド誕生の物語。 『ロビン・フッド』公式サイト 12/10(金)全国ロードショー ロビン・フッドって名前は知ってるけどいまいちどういう人かわかってなかったわ。とりあえず架空の物語上の人物で、森に住む義賊ってことでいいみたい。弱きを助け悪を挫くの系譜。で、この話もそういうアウトローなヒーローの物語だと思っていたら、森に住み始める前の段階でした。普通に一兵卒だったロビンが、いかにして伝説の人物ロビン・フッドになっていくのか、っていうね。エピソード0な感じ。 なので、序盤はわりと普通に時代物な様相。ロビンは確かにカリスマ性を持ったヒーローの素養は見せるけれど、普通に一人の勇気と腕っ節を持った男として描かれてます。だからちょっと地味。無茶すぎる活躍もないし、トラウマ持ってるし。ストーリーは単純だけど、当時のイギリスとフランスの関係性とか、民衆と権力者の力関係とか、そういうのが背景に入っているので、多少の予備知識を持ってた方が入りやすいのかも。というか、こういう時代物は誰が誰だかわからなくなりがちな気がして、またも人物相関を把握するのに妙に苦労してしまったりもして。 ロビンの過去や、マリアンの揺れる感情とか、そんな感じの細かいエピソードがちょこまかと続いて、ようやくラストは海辺での大戦闘シーン。ここのスペクタクルはさすがで、そして最後の最後でついにロビンが弓を引くシーンの迫力はお見事! 弓っつー原始的な武器でも格好よく見せられるんですなー。 スケールはでかそうだけど、物語として感情移入するまでにものは感じられず。ケイト・ブランシェットもさすがに上手いんだけど、全体的に他所の国の昔話なムードが拭えず、身近な物語としては落ちてこなかったな。架空の人だし、もうちょっと脚色というかキャラクターに煽りがあってもよかったような気がするけど。そして21世紀の今、あえてこの話をやる意味ってのはいまいちわかんなかったなぁ。
by april_cinema
| 2010-12-10 00:00
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