人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2010年 12月 23日
感想_きみがくれた未来
感想_きみがくれた未来_b0130850_23285129.jpgもやもやファンタジー。『きみがくれた未来』12月23日公開。ヨットの才能で注目されるチャーリーは、スタンフォード進学を控えていた。順風満帆な彼の人生に、ある日突然悲劇が訪れる。チャーリーを誰よりも尊敬している弟のサムが、事故によりこの世を去ってしまったのだ。チャーリーは罪悪感からすべてを諦めて人生を送り、5年が過ぎた…。
映画『きみがくれた未来』 大ヒット上映中!

『ハイスクール・ミュージカル』のザック・エフロンが悩める兄を演じたファンタジー。なのですが、なんかつかみ所なかったな…。兄と弟の涙ぐましい愛情。かつてのヨットのライバルである女性テスとの恋。そして、チャーリーの命を救ってくれた救命士に教わる生きる意味。この3つを死者がよみがえるというファンタジーでつないでいるんだけど、全部盛りにしようとしたらどれもピントがぼけてしまったという。

5年も罪悪感にさいなまれていた男が、あっさり色恋に揺れるというのもちょっと納得いかないし、救命士とチャーリーの関係もできすぎ感が強い。そして『シックス・センス』的な死者と生者の関係性も都合がよすぎるんだよなー。奇跡というには軽過ぎるしね。しかもザック・エフロンのアクション的活躍までサービスするもんだから、リアリティはどんどん遠ざかってしまうという。

あまり深く考えなければ、まあひとつの美談としてオーケーなんだろうけど、大人の感情移入を注そうにはやや弱い気が。それこそサムと同年代の小学生を連れて観るくらいが適正値なような気がしますな。あと、ヒロインがブスなのでそこもチャーリーに同意できませんでしたわ。君くらいのヒーローならヴァネッサ級のカワイ子ちゃんがいておかしくないぜ?

by april_cinema | 2010-12-23 00:00 | Starter


<< 感想_エリックを探して      感想_バスキアのすべて >>