2011年 02月 19日
感想_戦火の中へ
b0130850_8422050.jpg韓国の『プライベート・ライアン』とでも言うべきか。『戦火の中へ』2月19日公開。1950年8月、朝鮮戦争勃発後、韓国軍は劣勢を強いられ後退を続けていた。戦略上の重要拠点である、ポハンからも撤退を余儀なくされ、カン大尉は断腸の思いで学徒兵にその守備を託す。わずか71人、戦闘経験もほとんどない彼らのもとに、北朝鮮軍のパク少佐が奇襲を仕掛けて来る。リーダーに指名されたジャンボム、そして不良のガプチョたちの命を賭した抗戦が始まる。
戦火の中へ 映画公式

1950年8月11日、実際にあった戦闘の記録を脚色した作品。圧倒的なまでの戦闘シーンが相当なインパクト。古くは『プライベート・ライアン』、最近だと『硫黄島からの手紙』を思い起こさせるような熾烈極める戦いは、目を背けたくなるほど。使用された火薬量や血のりの量も半端じゃなかったらしい。苦手な人は気分を悪くしかねないほどの徹底したアクションだったな。目を奪われるほどに

世界大戦やベトナム戦争と比べると、触れられる機会が少ないように思う朝鮮戦争だけど(製作国の問題か)、3年にもわたる戦闘の連続と、第3次大戦にもなりかねなかったことを思うと全然スルーできないよね。ここにモチーフを取る作品が少ない気がするのはなんでだろう。しかし改めて、もとは同じ国の人々が争う姿はあまりにも痛い。パク少佐が敵も見方も「同志」という呼称を使うところにもその物悲しさが。さらにはこのドラマのベースとなるジャンボムの手紙。言葉が通じるはずの、同じ言語を持つ相手との殺し合いなんて想像するだけで恐ろしくて仕方ない。それが現実に起きていたんだからな、たった50年前に。

主要キャラの役者さんたちはとてもいい芝居をしていたな。ジャンボムの優しさと強さが同居した目とか、ガプチョの境遇と反骨心、そしてパク大佐のカリスマ性にカン大尉の父性や軍人としての尊厳などなど、見所多数。トーンを落としたカメラも鮮明にそれらを捉えてます。これ撮ったのがまさかの『私の頭の中の消しゴム』の監督。戦争映画も撮れるとは驚きだったなぁ。

悲惨な過去だけに進んで観るのはツライけれど、チカラのある大作でした。
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by april_cinema | 2011-02-19 00:00 | All-Star


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