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2011年 03月 19日
感想_漫才ギャング
感想_漫才ギャング_b0130850_7421186.jpgソツなくまとめてるけどねー。『漫才ギャング』3月19日公開。コンビ結成10年もまったく売れない、ブラックストーン。飛夫はボケ担当。ある日相方の保が借金を理由に一方的に解散を宣言。ヤケになった飛夫はトラブルを起こして留置場に入れられ、そこで札付きのワル、龍平と出会う。短い会話を交わし、彼の中にツッコミのセンスを見出した飛夫は自分とコンビを組むことを持ちかけ、まさかの新コンビが誕生する!
映画「漫才ギャング」公式サイト

エンタメ作品として隙なくソツなく作られた作品で、多くの人が楽しめそう。隆太君は人の良さ全開だし、上地君も筋の通ったワルがハマり役。ふたりのボケ&ツッコミのリズムもよくって、さすが芸人が撮ってるだけあってテレビでも耐えられそうなレベルのネタになってるし。お話は、昔ながらの王道友情&サクセスもの。その多くがスポーツや音楽で夢見るって設定だったものを、お笑いという世界に置き換えた感じが新しいっちゃ新しいね。そういうのってなかったから楽しいと思う。

けどなー、これを品川さんが考えて作っていると思うと…なんとなく引っかかっちゃうのよね、申し訳ないけれど(やっかみなのかもしれない)。隆太君の彼女がやけによくできた子だったり(石原さとみがちょっと可愛くなった気がする)、売れないコンビの苦しさとかさ、なんかそういう個人的な思い入れが反映されていると思うとつい斜に構えたくなっちゃうよねー(ごめんなさい)。というか、なんか聞こえのいいところ、ネタになりそうなところだけを都合良く抽出してしまっている感じが強くて、リアリティというのはあまり感じないの。エンタメと割り切っているからだろうけど、やはりその軽さが気になる。そんなに上手くいくわけない!ってツッコミではなくて、もうちょっとマイナスとか陰とか負の部分があったほうが、こういうのはハマりやすいよ。

案の定、庄司も出て来るし、その他吉本芸人とドロップつながりの友情出演てんこもり。いちばん良かったのは宮川大輔ね。パンチパーマで最初ダレこれ?って思ったけど、まあよう喋る関西弁のチンピラ役がハマるハマる。お笑いが中心にある作品だけど、その中でもいちばんギャグパートを担当。任せて安心クオリティで楽しませてもらったわ。

ラストに出てくるのは、ピースの相方ですね。テレビのお笑い好きなら間違いなく楽しめる作品。ちなみに『ドロップ』は観てません。

by april_cinema | 2011-03-19 00:00 | Starter


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