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2011年 04月 09日
感想_引き裂かれた女
感想_引き裂かれた女_b0130850_20295630.jpg摩訶不思議〜。『引き裂かれた女』4月9日公開。新作のプロモーションのためテレビ出演した売れっ子作家のシャルル。そこで人気上昇中のお天気キャスター・ガブリエルと出会う。時を同じくして金持ち放蕩息子のポールもガブリエルに言い寄るも、当のガブリエルは成熟した大人の色香を放つシャルルに惹かれてゆく。しかしあくまで遊びだったシャルルはある日、突然姿を消し、放心状態になったガブリエルは…。
映画『引き裂かれた女』オフィシャルサイト

愛憎まじわるサスペンスドラマ。淡々としているからこそ、残酷さのようなものも醸し出されて、エロも加えながらの男女の絡み合いが怖オモロイなぁ! そしてなんか毒っ気がすごいのね。大人の火遊びが無垢な少女(といって差し支えないでしょう)を狂わせて、悲劇は連鎖して、最後にはなんともシュールな結末にたどりつくという。アートのようで、美しいとは言いづらいけど独特の美意識だな。

ヒロインはリュディヴィーヌ・サニエ。歪んだ大人の世界が刺激的で楽しかったのに、手を出した男が悪くて段々狂わされ、捨てられた後半はもぬけの殻。直子状態の末にポールの求婚を受けるけれど、結末は推して知るべしだな。でもしかし事件とかに走るのでは泣く、映画の結末はまさかの奇術フィニッシュ。文字通りの引き裂かれる女! すごいなーこの展開。メタファーなんだろうな〜。シャルル役のフランソワ・ベルレアンも変態じみた感じがよくハマってるし、ポール役のブノワ君のパッとしない感じも見事だ。

説明はなにげに少ないから、ガブリエルが大人の社交場で相当に乱れてくくだりなどはちょっとわかりづらかったりもしたけど、その後のうさぎシッポ振り振りが調教の証ってことよね。お子様にはお見せできない大人向けの愛憎サスペンスでやんした。なんか言葉にうまくできない系だわ。でもほんとこうして見ると男と女て滑稽だわね。

by april_cinema | 2011-04-09 00:00 | Starter


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