2011年 05月 28日
ムッソリーニ、非道い! 『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』5月28日公開。20世紀初頭のイタリア、ムッソリーニが官憲から追われるところ、彼を熱いまなざしで見つめる女がかくまう。瞬間的に惹かれ合い結ばれるふたり。女の名はイーダ。彼女はムッソリーニを資金面でも支える。やがてムッソリーニは、独自の政治組織をつくり、総帥としてイタリアに君臨。イーダは彼の子を産み一途に彼を愛するが、ムッソリーニの心はすでにそこにはなかった。 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 | オフィシャルサイト イタリアでもあまり名前を知られていなかっという、ムッソリーニの愛人にスポットをあてた物語。なぜ彼女があまり知られていなかったのか、その理由は、ムッソリーニが彼女の存在を消し去ろうとしていたから。無視したり書類の改ざんなんて当たり前、精神病院にまでぶちこんでるんだから、などその扱いはあまりにも非道。しかしイーダはそれに屈することなくムッソリーニへの愛を、いやおそらく最後のほうはただただ、ムッソリーニとの間の息子への愛情を貫いたってことなんだろう。 ムッソリーニの生涯については全然知らないけど(なんか時代もの映画のたびにこのフレーズばかり使っている無知なオレ)、もとは社会主義で革命論者だったみたい。それがいつしか参戦論に流され、やがて人の上に立つようになり冷酷で打算的な面を持ち合わせた人間だったとか。しかし映画の中のムッソリーニはひたすらわめいて怒鳴って五月蝿い奴だったなー。おまけに、イーダにはこの仕打ちだから、イメージ最悪ね。 となると、なんで惚れたんだって感じではあるけれども。最初からイーダはムッソリーニの演説に熱いまなざしを送っていて、その後時間を置いて再会したときにもまだその想いを抱いていて。まあそれはともかく、その後の孤独な戦いがタフすぎるぜ。どんなに尽くしても利用され、最後には突き放されて。精神病棟のシーンは目も当てられないし(『チェンジリング』とかぶる)。 知られざる歴史の一ページ。教訓とかではないけれど、インパクトは強かった。
by april_cinema
| 2011-05-28 00:00
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