2011年 06月 11日
感想_アリス・クリードの失踪
b0130850_23244869.jpg次回作が楽しみ! 『アリス・クリードの失踪』6月11日公開。刑務所で知り合ったヴィックとダニーは、ある誘拐計画を立てる。緻密にたてられた作戦通り、アリスという金持ちの娘を拉致し、部屋に監禁したふたり。しかし、ヴィックが部屋を離れているときに、ダニーはアリスの拘束を解いてしまう。そこにはヴィックの知らないある理由があった。
映画『アリス・クリードの失踪』公式サイト

冒頭の無言で進む拉致作業の手際の良さが素晴らしい! もうこの段階でこの映画のソリッドさ、スマートさが伝わるわ。ホームセンターで何に使うかわからない建材や工具を買いあさり、どこかの部屋とバンの中を作り込み、さらには家具屋でベッドを購入。やたらに鍵やら金属やらを打ち込んで、いきなり覆面かぶったと思ったら次の瞬間には拉致監禁完了。このオープニングのシャープ&スピード感は期待値上げて釘付けにならざるを得ない!

そっからはわずか2部屋の中で起こる3人のドラマの応酬。ダニーとアリスの秘密、ダニーとヴィックの秘密を軸に、次々と予想外の展開が起こるのはこの手の密室劇のお約束。三つ巴の駆け引きは、どこまでが真実でどこまでが秘密なのか、もっと種を明かしてくれ〜と飢餓状態に陥らせる。ただし、ちょっと長く続け過ぎたせいか、オープニングのプロフェッショナルな手際と比べると随分ゆるくなってしまうキライはあったかな。展開が早いのでダレることはないんだけどね。そんな中で、3人きりの役者たちが説得力あるのも大きいよね。リアルだぜ。アリス役のジェマ・アータートンが『パイレーツ・ロック』の彼女だったとはね。確かにこの顔だ。

最終的な落としどころはまあそんなとこかな、って感じもするけど、ラストでアリスが失踪する車が止まったように見えたのはなんでしょうか。止まったように見えるだけで止まってなかったかな? でもなかなかここまでの駆け引きは面白かったっす。ただ、魅力はあるけど目新しい何かがあったわけではないのが、残念といえば残念。伏線らしいものがある複雑なシナリオってわけでもなく、あくまでスピードとシャープさが生命線て感じ。ダニー・ボイルになぞらえたくなる感じはよくわかります。あそこまで映像ギミックばりばりじゃないけど。

若干34歳の監督、次回はジョナサン・ノーラン脚本でワーナー配給の映画を撮るっていうからそれはものすごく期待しちゃうなー!
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by april_cinema | 2011-06-11 00:00 | All-Star


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