2011年 07月 09日
感想_サンザシの樹の下で
b0130850_1134379.jpgなにこの初心すぎる話! 『サンザシの樹の下で』7月9日公開。文化大革命時代、高校生のジンチュウは実習で農村を訪れる。そこは白い花が咲くのが普通のサンザシに赤い花が咲くと言われる場所。時を同じく地質調査隊としてその地を訪れていたスンは、ジンチュウと出会い互いに恋心を抱く。ジンチュウの両親は反革命分子として迫害され苦しい生活を強いられ、ジンチュウがなんとか職を得るためには恋など許されぬことであった。それでも二人は想いを通わせて行く。
映画「サンザシの樹の下で」公式サイト 7月9日(土)新宿ピカデリー他全国順次ロードショー

『初恋のきた道』も相当に初心だったけど、この作品は輪をかけて初心。現代日本の感覚からすると隔世どころかおとぎ話にしか思えないけれども、これは実話に基づいているそうだ。それだけ当時の環境は特別だったってことだよなー。さておき、本当に主人公の2人が純粋で。両想いにありながら置かれた状況によって簡単には結ばれず、でもその中で逢瀬を重ねるという。スンの行動はまるきりストーカーではあるものの、恋する者同士にとってはたまらんでしょーな。影から見守っては体操着やら長靴やら与えるっつーのはなんだか…なんだか……凄すぎるよ。おまけにみんなで揃いの体操着なのに「よく似合うよ」ってそれ褒め言葉か!? 大体、バレーのたびにボールがスンが隠れるあらぬ方向にいくのはなんのギャグだかw

さらには湖で水着をプレゼントしてそこで着替えて泳ごうぜ!ってその能天気王子っぷり、すごすぎます! ある種その勇気、見習わせていただきまっす! 多分捕まると思うけど本望っす!(嘘) とまあ茶化さずにはいられないんだけど、それでいて最後までついつい見守ってしまうのはチャン・イーモウの手腕てことなのか。くだらねーって言いながら月9だ少女漫画だを最後まで見てしまうあの感じですわな。

ヒロインのチョウ・ドンユィは、『白線流し』の酒井美紀を思わせるウブウブ加減。360度完全処女なそのルックスは、一定の層を狂喜乱舞させそう。プラス、加護ちゃん的ロリ風味を併せ持ち、さらに角度によっては若き永作にも見えないこともないような。中国じゃこの大ヒットにより"13億人の妹"とまで称されてるそうだけど、それも納得。

で、物語は純愛から難病へとシフト。このあたりから平凡なストーリーのため退屈させるけど、最後にはまたショッキングな顔色悪すぎスンの登場で切なさと愛しさをミリオン並にぶつけられて終了。これはズルとしか言いようがないけど、なんてったって実話だからね。

共産主義ダンスといい、あらためてすごい時代だったんだな。勉強になりつつもいたたまれなさが残りますわ。
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by april_cinema | 2011-07-09 00:00 | Starter


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