2011年 07月 16日
感想_人生、ここにあり!
b0130850_823191.gifこれも今観るべき映画か。『人生、ここにあり!』7月16日公開。ネッロはその熱さが災いし労働組合を追われ、新しく参加することになった組合は、元精神病患者たちの組合。そこでも持ち前の行動力を発揮するネッロは、彼らに普通の仕事をさせ、自立した生活を行わせようとする。もちろんそう簡単にうまくいくはずもないが、彼らはモザイク模様の床木貼りで思わぬ能力を発揮し、大評判となる。しかしそこに落とし穴があった。
__映画『人生、ここにあり!』公式サイト__

1983年、イタリアの実話ベースだそう。障害を抱えながらも固有の才能、能力を見いだし社会生活を送らせるという福祉的題材。でもこの認めあい尊重し手を取り合って社会を作っていくってのは、アフター311の日本に必要な価値観かもしれないな。一筋縄ではいかないし、映画以上に困難は多いのだろうけれども、豊かな社会というものを考えたときに、この個と個が支えあう姿勢ってのは不可欠だわ。自分がそういうふうに行動できる自信はないけれども。。

始まりはけっこう唐突で、ネッロが何言っているかよくわからんまま追放されてって、なんかついて行けないかもとも思ったけど、そこは本質的にはあまり重要じゃなかったわ。かなり端的にエピソードを描いて話を転がしてて、一人の主人公をたてるんじゃなく、あくまで協同組合、この"協同"の意味をさりげなく問いかけるような作りだったかな。トントン拍子になっていることも、これは別に単にサクセスストーリーを描いているわけじゃないから、あのテンポでいいんでしょう。

ネッロを演じた俳優は、顔は違うけど眉間のシワとカリスマ性と熱さがなんだか渡辺謙さん級。障害を持った人物を演じたキャストたちもそれぞれに熱演していてこの環境を再現していたわ。過去にもこれに類似するテーマを扱ったドラマ、映画は日本にもあって、いろんなシーンが頭をよぎったりしつつ、途中かなり胸の痛いシーンもありながら、最後にはきれいにまとめていたと思います。カテリーナだけはなんだか犠牲者になってしまっていたたまれないけどね。

変にシリアスすぎず、ユーモアもあり、でも真面目に問題と向き合っている良作。この精神をオレも宿さなくてはな。
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by april_cinema | 2011-07-16 00:00 | All-Star


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