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2011年 08月 13日
感想_ジョン・レノン,ニューヨーク
感想_ジョン・レノン,ニューヨーク_b0130850_1112433.gif知らなかった姿。『ジョン・レノン,ニューヨーク』8月13日公開。ジョン・レノンが最も愛し、そして命を奪われた街、ニューヨーク。1971年から1980年までこの地で過ごしたジョンの後半生を、オノ・ヨーコ全面協力、監修のもとヨーコほか当時を知る人物たちへのインタビューに未公開映像を交え、追う。
映画『ジョン・レノン,ニューヨーク』公式サイト

ボクはビートルズのことも全然詳しく知らなくて、なのでジョンのこともほとんど知らないので、こんな最後の10年だったんだなぁ、という感想。うまく想像できないんだけど、ビートルズという世界的スターでありながら、決して輝かしいばかりの人生ではなかったという。ヨーコとのカップルは奇異の目で見られ、反戦活動により国からマークされ、アメリカからは国外追放命令とか出ていたとはまったく知りませんでした。

そんな中でも激動と呼べるのかどうかはわからないけど、浮き沈みを周辺インタビューとあわせて時系列に沿って追って行く。未公開映像もあるというから、ファン的には貴重な1本になるんだろう。ヨーコのインタビューがあるというのも説得力あるし、ヨーコとジョンが離れていた「失われた週末」とか、そのあたりの記録も興味深いです。ただちょっと年表的で淡々としたドキュメンタリーだったな。本来ドキュメンタリーてのはこうあるべきなのかもしれないけどね。

NYとジョンの関係というのは特に浮きぼられていたわけじゃなかったな。あんまりテーマ性がなかったと思う。あくまで、アメリカ・NYに渡ってからのジョンの全般的記録という感じ。どうせなら彼がどんな風にこの街を愛して、どこがお気に入りで、みたいなNYエピソードを聞きたかった気もする。ところで、ジョンはなぜアメリカに渡ったの? イギリスでのヨーコバッシングを受けてのこととは聞いたけど、wikiを斜め読みしたところではその辺りに関する記述はなかったな。NYにリヴァプールと近い空気を感じ取ったというのはチラシにあったけれども。でもま、それも運命か。なんにしても彼はNYを選び、そしてベトナム戦争下、反戦活動に身を投じることとなり、混迷の人生へと導かれ、そしてあまりにも悲劇的な最期を迎える。なんか、運命ってやつはなんてイタズラなんだろう…。そんなことばかり思ってしまった。

by april_cinema | 2011-08-13 00:00 | Starter


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