2011年 09月 23日
感想_カンパニー・メン
b0130850_8495267.jpg大事なものを無くさなければ。『カンパニー・メン』9月23日公開。いつもの通り出社したエリートビジネスマンのボビー。しかし待っていたのは突然の解雇通告だった。リーマンショックによる株価下落からくるリストラをもろにくらったのだった。無情にも放り出されたボビーは再就職の道を探るが、まったくうまくいかない。勤続30年のフィルもまた次のリストラにあい、さらにはCEOの親友で一番の功労者であるはずのジーンまでもが首を切られた。突然職を失った彼らに待ち受けるものとは。
映画「カンパニー・メン」公式サイト

豪華キャストのアンサンブル! 主演のベン・アフレックはいいスーツ着る中堅エリートがよく似合うし、皮肉やエスプリ利かせたテキストがよくハマる〜。し、トミー・リー・ジョーンズの取っ付きづらそうだけど情に深く、苦労をもにじませる佇まいはこの人しかいないだろ!って感じだし、フィルに扮したクリス・クーパーの年輪を感じさせるあの存在感たるや…! 語らずして語るこの人は本当にすごい役者だなー。そしてケビン・コスナーはボビーの義兄としてブルーカラーに見事に扮してました。昔のイメージと違って最初気づかなかったわ。そしてこれがまたストーリー的にもいいアクセント。

お話はわかりやすいです。アメリカを突如襲った大不況、そしてそのあおりを食らうのは一般人。いやむしろ、うまくいってたはずの企業人たち。ドライに社員を切り捨てるアメリカ社会を背景に、放り出された人たちがいかに再生するのかを描いて行く。簡単に言ってしまえば、職をなくすのはすべてを失うことではないし、真に愛する家族や友人がいればなんとかやっていけるはずだ、いや、やっていかなくてはならないとそっと背中を押す。企業人として働くうちに見えなくなっていたことを思い出させてくれるという優しい視点。基本的には出て来る人たち、みんないい人なので安心してみてられます。ボビーの妻と子供たちの健気さったらもう、ボビーの果報者!

話は単純だけど、決して簡単な変化があってめでたしめでたし、とはいかない。でも最後の台詞がすべてでしょう「最悪、クビになるだけだ」。そう、命までは取られはしないのだ。そういう意味でフィルの行動は、誰もがそれはやってはいけない!って思ったろう。そういうことなんだ。手を差し伸べてくれる人は必ずいるはずだし、そういう人を大切にしなきゃいけない、というのが教訓だろう。ただ、そうも言ってられない逼迫した人もたくさんいるだろうな、というのはあるので、ちょっとファンタジー感はなくもない。もっと泥沼にはまっている人も多いだろうし、これは実際にたくさん起きたことだろうし。

でもほんと豪華キャストが過不足ない感じの存在感を示しててそれだけで見応えあり。他人事じゃないしオレもがんばんねーとな。うん。
[PR]

by april_cinema | 2011-09-23 00:00 | Starter


<< 感想_ステイ・フレンズ      感想_ザ・ウォード/監禁病棟 >>