2011年 10月 01日
え、そこでそうしちゃう? 『幸せパズル』10月1日公開。50歳の誕生日を迎えたマリア。そのパーティも結局自分で料理してケーキを焼いて、後片付けして。そんな誕生会のプレゼントの中にひとつのジグソーパズルが。なんの気なしに始めてみると案外楽しいもので、ジグソーパズル屋に足を運んでみる。そこには、パズル大会出場仲間を募集する張り紙があり、マリアは思わず応募してしまう。息子ふたりに愛する夫と、幸せに暮らしながら、ある日見つけた小さな趣味が、いつの間にか大きな存在となって…。 映画「幸せパズル」公式サイト アルゼンチンから届いた主婦の淋しさを題材にした物語。冒頭から、かいがいしく働くマリア。誰のパーティだろうか、なんて思ってたらまさかマリア本人のものだったなんて。支度中にうっかり割ってしまったお皿のひとかけらを探すくだりは、どこか満たされないマリアの心情を見せつつ、パズルとの出会いを示唆するわかりやすいダブルミーニング。周囲にあまり優しくされない主婦の日常ってのはこういう風なものなんだろう。 そこからの展開は、なんとなく予想つくような、見たことあるような。パズルのパートナーを探していたのはダンディ紳士。マリアとともにパズルを楽しみ、我流でプレイするマリアのやり方は驚きをもって迎えられつつも、なかなかの才能を発揮して行く(でもそのあたりのパズルのダイナミズムみたいなのは特にない)。ただの主婦の密やかな喜びだったパズルは、どこに転がって行くのかな?なんて思ってたら、いまいちどこにも落ち着かないまま、まさかまさかの紳士に抱かれちゃう攻撃もあるし、子離れって感じでもないし、夫とは一応円満なままだし、予定調和と見せかけて特に調和もしないまま。うーん、なにを読み取ればよかったかしら? 主婦の退屈さとか、淋しさみたいなのは共感できたけど、そこからの行動とか感情の動きはなんとなく見えづらかったし、どこに落としたかったのかが読み取れなかったなー。アルゼンチンの暮らしぶりが見えて来る映像はちょっとした覗き見気分でよかったんだけどね。結局足りないピースはあるようでないものってことか。 見終わったあとは無性にジグソーパズルしたく…はなりません!
by april_cinema
| 2011-10-01 00:00
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