人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2011年 10月 22日
感想_カメリア
感想_カメリア_b0130850_1034950.gifおもしろかったけどね。『カメリア』10月22日公開。釜山映画祭で知られる釜山で生まれたこのプロジェクト。釜山で撮影すること、ラブストーリーであること。この2つを条件に、タイ、日本、韓国の監督がそれぞれ短編を撮影して作られたオムニバス集。観光地とはまた違った釜山の魅力と、愛の形を表現する。
映画『カメリア』公式サイト

『アイアン・プッシー』byウィシット・サーサイナティアン。おっさん板前が、呼び出されるとなぜかアイアン・プッシーとなって暗躍するという設定がシュール。プッシーが韓国で出会い恋に落ちたその相手は、次の仕事のターゲットでもあった。という話なんだけど、なんかあんまりふたりの恋は深堀りされず、歌って踊って、話が勝手に進んでという感じでようわからんですわ。基本的なトーンがあんまり好みじゃなかったので集中してみられなかったかも…(ゴメン)。

『かもめ』by行定勲。映画の撮影監督が夜の街で見つけた裸足の若い女性。その行方が気になって彼女を追いかけ、靴を与え、言葉が通じないながらも片言の英語と日本語で徐々にコミュニケーションを深める。彼女は韓国人の父親を持ち、5歳までこの街で暮らしていた。行定さんらしい美しいファンタジー。吉高がまたズルかわいいわけで、なんか映画愛なんかも散りばめたりして、そのあたりは釜山への映画リスペクトなんですかね。わりと初期からフラグ立ってた気がするけど、それでも美しい物語だったな。こういう雰囲気ものを、ちゃんと雰囲気よく撮るのってセンスがいる気がする。でもこれ、ラブストーリーじゃないと思うぞ。

『LOVE FOR SALE』byチャン・ジュナン。近未来の釜山。そこは人間から愛を抽出し、売買される世界だった。ジェイは、かつて失った愛を取り戻すために、ラブビジネスを展開する組織に復讐を仕掛ける。現在兵役中のカン・ドンウォンが見られる作品。ラブビジネスのシステムはあんましピンと来なかったけど、うまく捻ってあって納得いくストーリー。愛の儚さ、脆さ、ゆえの哀しさと美しさをあらためて提示したいい作品だったと思う。特に回想の映像がベタだけどグッドでした。

て感じで、1本目以外は良かったと思う。のだけど、特に心にグッと来るかといわれるとそうでもなかったのはなぜだろう。結局のところ大して釜山がフィーチャーされてるわけでもなかったからか、3本に統一性はなかったからか。キャストのファンにはおすすめだと思うよ。

by april_cinema | 2011-10-22 00:00 | Starter


<< 感想_ミッション:8ミニッツ      感想_キャプテン・アメリカ ザ... >>