2011年 11月 12日
もっと教えて! 『孔子の教え』11月12日公開。紀元前、魯の国の孔子はその名をとどろかせ、君主・定公によって重用される。孔子はその才を発揮し、治世でも戦でも数々の功績をたてる。しかしそれをよく思わない時の権力者・三桓たちによって孔子は失脚。失意のうち弟子をつれ列国を周遊する。時がすぎ国力の衰えた魯国に再び呼び戻されるが、孔子は学問にのみ専念し、その才を政治には用いることはなかった。 映画『孔子の教え』 オフィシャルサイト あの孔子様の伝記かつ歴史スペクタクル! 前半は面白かったな~。その才と徳を生かして多くの弟子や民衆に慕われ、国家の中でもどんどん実績を残し勢いを得ていく姿が英雄譚として描かれててさ。隣国の謀略を劣勢ながらあっさりかわしてみせるのは兵法の極意。時代は前後しますがおなじみ諸葛亮孔明を見ているかのようで気分がよかったわ。CGによる大群も中国っぽくて迫力あったしね。 けどやはり孔子の教えを2時間でまとめるのはやっぱ難しかったかなー。中盤から放浪に出てからはエピソードがぶつ切りで、苦難の旅のアピールはできたけど、その中でも損なわれなかったはずの徳とか品性とかそういうのが隠れてしまったよ。弟子のキャラも中途半端な描かれ方だったから、枝葉のストーリーも効果的とは言えなかったしね。衛国の南子に扮した大好きジョウ・シュンはあいかわらずのドールフェイスで眼福だったけど、あれはあれでなんとも帯に短したすきに長しな挿話だったな。賢者はみんな疎まれるっつー教訓か?? 結局、トータルで見て、孔子の教え、すなわち儒学というものが掘り下げられてなかったんだよね。孔子の略年表的なところはなぞっていたけど、彼が本当に教えたかった精神とかそういうのがシークエンスの中にとけ込みきってなかったのが残念。2600年前くらいの人物の説いたことが今も重んじられ、隣国にまで影響を与えているという事実。ある種、キリストやブッダを描くことになるモチーフだけに、まとめきれなかったのかなー。大作感あって退屈はしなかったけど、そこがぼやけたことは悔やまれます。
by april_cinema
| 2011-11-12 00:00
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