2011年 12月 23日
ミアにベタ惚れ。『永遠の僕たち』12月23日公開。両親の死のショックから立ち直れないイーノックは、自分に関係のない葬式を巡り歩く。心を開くのは彼にだけ見える日本兵の姿をした男ヒロシのみ。そんなとき、ある葬式でアナベルという少女に出会う。明るく笑う彼女としだいに距離を縮めるが、アナベルは余命3ヶ月という身だった。 永遠の僕たち - オフィシャルサイト 普遍の青春ラブストーリー決定版! もう幾度となく繰り返されてきたテーマだけどこんなにも魅力的に仕立てるのは、やはりガス・ヴァン・サントによるところが大きいのか。死にからめとられる少年と、死を受け入れるしかない少女。ふたりの間には、神風特攻隊という運命のもとに死んだヒロシ。主な登場人物はこれだけなのに、こんなにも心くすぐっちゃうんだもんな。とにかく温かくて、甘やかで、美しい。 ふたりが近づいてく時間が本当に愛おしくて愛おし過ぎて。デニス・ホッパーの息子ヘンリーは、なんでこんなに寝癖ボーイが似合うんだ! 青臭くてまったく大人になんてなれなくて、人の愛し方だってわからないけれどそれゆえに真っ直ぐでシャープ。まだ失われていないナニカが残っているのがよくわかって、だからとてもピュアで美しいの。斜に構えた態度が満点の思春期ですとも。男ってやつはいつもこうなんだよ、ホント。ガキすぎて素敵! で、対するミア・ワシコウスカ! ミアって、いわゆる美形とは違うと思うんだけどむっちゃくちゃ可愛かったの! 初っ端の登場は丸坊主なのかと思ったらベリーショートで超お似合い。しかも衣装全部が全部半端じゃなくオシャレで最高すぎます。フィクション大好きガールのトップ10入り間違い無しだわ。イーノックより遥かに大人で現実的で、死というリアルを知ってしまったがゆえに夢見る姿に胸を痛ませずにはいられないし、好きにならずにいられないわ! 哀しい物語ではある。のだけど、死という運命が常にぼくらの周辺をさまよっていながらも、それでも人生に希望はある。輝く瞬間がある。ということを教えてくれる。その運命からは誰一人逃れられないのだけど、死を共有しているからこそ私たちの生は輝かせることができるんだろうな。1年の終わりにこの映画に出会えてよかったよ。素敵な物語をありがとう。なにげないシーンのすべてに、温かい涙を流せる作品です。
by april_cinema
| 2011-12-23 00:00
| All-Star
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