人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2011年 12月 17日
感想_INVITATION from SPIKE JONZE
感想_INVITATION from SPIKE JONZE_b0130850_0341280.gif素敵な2本立て〜。『INVITATION from SPIKE JONZE』12月17日公開。スパイク・ジョーンズ監督が贈る2本の短編映画。1本はロボット同士のラブストーリー。もう1本は、絵本作家モーリス・センダックのドキュメンタリー!
INVITATION

1本目『アイム・ヒア』。一般社会に普通に暮らすロボットたち。ある日出会ったロボットの男女は恋に落ちる。しかし女はそそっかしくて、すぐに怪我をしてしまう。ライブの混乱で右腕を損なってしまうと、男は自分の右腕を外し、女にそっと付けるのだった。

すごく、温かい、ラブファンタジー。スパイク・ジョーンズらしいただの手作り着ぐるみロボットが愛らしくて、それだけでも微笑ましいところ、献身的な愛の美しさと哀しさを同時に出す物語にほんのりと涙。シンプルな30分のストーリーで、こんなにうるっとさせられるもんだなー。『リアル・スティール』を観た後だとロボットの落差が良い方に働くぜ。

2本目『あなたの知らないセンダック』。80歳を越えてなお現役の絵本作家モーリス・センダック。彼の育った家庭、絵本作家になるまで、そして彼が考える生まれてきた理由…。自身の半生を振り返り、彼の作品に潜む秘密を探ります。

『かいじゅうたちのいるところ』を映画化したスパイクが原作者のドキュメンタリーを撮るってのがまずおもしろい。お互いに信頼関係を築いている感じがするのもよかったし、やはりモーリス・センダックただものじゃないんだなー。作品は3つか4つくらいしか読んでいないけど、あの独特のシニカルさというか大人っぽさは、子供に嘘をつかないというスタンスが軸にあるんだね。本人の喋りもおもしろくて、ぐっと惹き込まれて楽しかった。

全然違う2作品だけどどっちも面白くてみて損はなし。いやー、スパイクからの素敵な贈り物でした。

by april_cinema | 2011-12-17 00:00 | All-Star


<< 感想_永遠の僕たち      感想_ミッション:インポッシブ... >>