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2012年 03月 24日
感想_マリリン 7日間の恋
感想_マリリン 7日間の恋_b0130850_903780.gifミシェルにしか見えず。『マリリン 7日間の恋』3月24日公開。世界のセックスシンボルとなっていたマリリン・モンローがついにイギリスにやってきた。ローレンス・オリヴィエの『王子と踊り子』の撮影のためだった。英国中がそのニュースに湧くが、オリヴィエはマリリンの演技法を受け入れず、マリリンは不安から撮影に遅刻するようになり精神的にも不安定になる。そんな彼女の見張り役になったのが第3助監督の若き青年コリン。マリリンは彼に弱さを見せ、コリンはそれを素直に受け止め、ふたりは秘密の小旅行に出かける。マリリン・モンローの知られざる素顔と恋とは。
映画『マリリン 7日間の恋』公式サイト │2012年3月24日(土) 全国順次ロードショー

マリリン・モンローのことも全然知らない無知なボクです。なのでこの映画、楽しみにしておりました。描かれたのはマリリンの伝記ではなくて、あまり知られていないイギリス滞在時の姿と、そこでの小さな恋の話。なんとコリンその人が発表した本で語られた内容の映画化だそうだ! なので、ここでのマリリンは華やかなセックスシンボルとしての姿はごく控えめで、むしろ不安に苛まれる弱き女性の姿。少女のようで愛らしく、それもまた彼女の天性の魅力の一種だったんだろうなーと思わされます。まあ、プロの女優が何を甘ったれてるんだ!って気もしたんだけど。このあたりは、マリリンに対する前提のイメージがどのくらいあるかで変わりそう。意外な一面と捉えるのか、僕なんかはフラットな状態で観てるから地味な女〜とか思ってしまったのだ。

そして致命的なのは、僕にはどうしてもマリリンではなくて演じたミシェル・ウィリアムズにしか見えなかったんだよなー。そりゃ違う顔なんだから当たり前だし、ミシェルは上手だから、なり切ってたようにも思うんだけど、ほんとごめん、はしのえみの姫様みたいに見えてしまったのです。。それだけが原因かわからないけど、どこか入り込めきれなかったんです。ほんとごめん!

あとは、雰囲気全体がちょっと暗く重めのトーンだったことも一因かもしれない。小旅行に出かけた先の風景とか、湖で泳いじゃういちばんのロマンスポイントは明るかったけど、前半の不安定を煽っていくくだりはけっこうダウナーに見えてしまったのだよなぁ。これはマリリンの裏の顔を描くための演出だったのかなーとも思うけれど。

もう少しマリリンについてよく知ってから観た方がいっそう楽しめただろうな、って思います。もったいないことしたかな? メリル・ストリープよりは、ミシェルのほうが主演女優賞とってほしかったなーとも思う。

by april_cinema | 2012-03-24 00:00 | Starter


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