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2012年 07月 14日
感想_リンカーン弁護士
感想_リンカーン弁護士_b0130850_842219.gif流麗な法廷ドラマ。『リンカーン弁護士』7月14日公開。あらゆる手段を用いて裁判を乗り切る曲者弁護士のミック。ある日舞い込んだ依頼は、殺人容疑を受けた資産家の息子ルイスの弁護。得意の司法取引で手早く話をまとめようとするミックだったが、ルイスはあくまで無実を主張する。なぜルイスはミックを指名したのか。ルイスは本当に無実なのか。謎が謎を呼び…。
映画『リンカーン弁護士』公式サイト

タイトルから、コミカルな弁護士ドラマかと思ってたら、かなりソリッドな法廷サスペンスだったわ。ソリッドといってもシリアスな社会派ってわけじゃなく、あくまでリーガルエンターテインメント。いやしかしこれが隙がなくてよくできた上質サスペンス。ありとあらゆるエピソードが布石となって2時間のドラマを織り成す脚本力にまずは拍手でしょう。要素はけっこう多いけど、無駄なくわかりやすくてすんなり頭に入ったもの。強いて言えば、『リンカーン弁護士』というほど愛車のリンカーンがフォーカスされてなかったけど、まあそこは重要じゃないからいんだけどね。

主演はマシュー・マコノヒー。修羅場くぐってきた敏腕ぷりが遺憾なく発揮されててお見事でしたよ。検事の元奥さんや、ギャングたちや、有能な助手や、更生施設にいるクライアントや、とにかくあらゆる人脈を駆使して情報をあやつり裁判をのりきる姿はクールそのもの。取り乱さず自分のペースで物事を進め裏の裏をかく法廷劇って、ちゃんと作られてるとやっぱり鉄板の面白さがありますね。実際の法廷がここまでエンタメ性に富んでいるものなのかどうか、ぜひ一度公判を見てみたいよ。ドラマ『リーガル・ハイ』のシリアス版と言うのは、目指す方向が違うからどっちにも失礼か。でもよくできてるという意味で同等でしょ。

続編の製作も決まっているとかで、有能な助手を早速なくしちゃってるけど、このテンションなら楽しめそう。下手なアクションをだらだらやるよりよっぽど質のいいエンターテインメント。観て損はないと思いますよ。

by april_cinema | 2012-07-14 00:00 | All-Star


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