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2012年 05月 19日
感想_サニー 永遠の仲間たち
感想_サニー 永遠の仲間たち_b0130850_12172534.gif元気はいい。『サニー 永遠の仲間たち』5月19日公開。夫と一人娘と、不自由はないが会話も少ない暮らしをするナミ。母のお見舞いに行くと、隣の病室に知った名前を見つける。ハ・チュナ、転校生だったナミを受け入れ仲間にしてくれた高校時代の友達だった。彼女はがんで余命を宣告されており、ナミにあの頃一緒だった7人の仲間に会いたいと告げる。ナミはチュナのため、高校時代のある事件を最後に集まることがなくなったかつての友達を捜し始める。
映画『サニー 永遠の仲間たち』公式サイト

アラフォーおばさまたちが、25年前の友情と輝きを取り戻すお話。1986年と2011年の時代背景を対比しながら、おばさんになり、それぞれにいろんな事情を抱える女たちが、元気を取り戻していく姿を描いてます。とにかくテンションは高い。コメディとはちょっと違うタイプの、サザエさん的な元気とでもいうのですかね。80年代ミュージックを軸にしながらアッパーな感じで話は進んでいきます。洗練されてないけど、このくらいの大衆っぽさが入りやすくていいのかしら。

今と過去を並行して描き、高校時代はナミがどんなふうにやってきて、チュナたちとつるむようになり、日々なにをしてきたのかを青春譚としてつづる。もちろんその時代は輝かしくて、忘れていた甘い記憶が、今の現実を少し温めてくれる。そこに、でもそんなに仲の良かった彼女たちがいつから離れてしまったのか、Xデーについては具体的に明かさず、また美少女スジの消息だけは明らかにしないことで物語を前へと引っ張って行ってエンディングに持ってきます。これはまあ良かったような気がする。

ただ全体としては、内輪うけな匂いがして、お国と文化が違うから特に韓国の80sにノスタルジーがないのと、最終的なテーマというか落とし所が、観客に響かせきるにはちょっと弱かったかなー。あとキャラが7人×2時代ということで、さすがに描き切る時間がなかったのももったいないかなー。元気で楽しいけれど、やや途中で飽きてしまったのも事実。女性のほうがやっぱり響くかもね。『ブライズメイズ』とセットで大人女子ががんばる元気をもらう映画かもしれません。

by april_cinema | 2012-05-19 00:00 | Starter


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