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2012年 05月 26日
感想_ヴィダル・サスーン
感想_ヴィダル・サスーン_b0130850_12364831.gifいったい何を変えたのさ? 『ヴィダル・サスーン』5月26日公開。男はハサミひとつで世界を変えた。その名はヴィダル・サスーン。1928年生まれ、ユダヤ人の彼は幼い頃から孤児院で育つが、美容師の見習いとなったことが彼の人生を変えた。革新的なカットでその名声は世界にとどろき、美容学校、美容メーカーの設立と相次いで世界を驚かせる。ヘアメイク界のディオール、アインシュタイン、モハメド・アリとも呼ばれる彼の半生を振り返る。
映画『ヴィダル・サスーン』公式サイト

ヴィダル・サスーンって人の名前だったんだ〜、ってくらい無知なところからスタート。世界を変えた美容師ときたら、そりゃその伝記は気になるよね〜と思っていたけれど、なんかすっごい伝わらないドキュメンタリーだったよ。美容業界に風穴ぶちあけた、ってことをみんなが口々に言っているんだけど、一体何をどんな風に空けたのか全然わからんかったわ。もっと、オレにもわかるように説明してくれやー!

ひたすらに本人インタビューと周りのコメントが続くんだけど、実際のカットやムーブメントを起こしたっていう証左になる映像が少な過ぎるよ。こんな出来事がありました、って話が積み重なってくんだけどちょろちょろ流れるばかりで全然掘り下げられていない。ただ事実のみが言葉で羅列されていくだけじゃ物足りないでしょうよ。もっと華やかなスインギンロンドンとか、革新的ヘアスタイルがどうやって生まれたのかとかを、シャレオツに見せてくれるのを期待していたんですけどね。ちぇ。

最後は再婚相手が「彼は父に捨てられ孤児院に入れられ悩んでいたのよ」ってまあそりゃそうだろうけど、あんたに言われてもねぇという感じ。せっかくの偉大な人物のドキュメンタリーなのに全然魅力的に映りませんでした。これなら、ドラマをちゃんと脚色して実写で撮ったほうがよほど彼の素晴らしさを知りえたんじゃないかと思います。

しかし公開直前にヴィダル本人がお亡くなりになるとは。あまりよく存じ上げませんが、ご冥福をお祈りします。

by april_cinema | 2012-05-26 00:00 | Reserve


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