2012年 06月 02日
もうちょっと説明を! 『外事警察』6月2日公開。韓国から、濃縮ウランが流出し、同じ頃日本で核にかかわる軍事機密が盗まれたことが発覚する。日本で核爆弾を使ったテロが行われることを危惧した政府は、外事警察による調査を開始。公安の魔物とまで呼ばれた住本は、韓国人の男に目を付け、その男の妻をスパイとして利用する。結果、爆破装置を見つけるが、それは事件のごく一部に過ぎなかった。 映画『外事警察』公式サイト で結局、外事警察って何よ?って聞かれたら答えられないんだよね。ってのがすべてな気がするんですわ。ドラマ版が評判になっての映画化で、国家機密的仕事してる公安組織が核テロの危機に暗躍する話てのはわかるんだけど、具体的にどういう組織なの?って言われると困るわー。外事警察はこんな手段も取るんだ、っていうディテールを描こうとしすぎて、そもそもの大枠があんまり描かれてないから、それホントに?みたいに思っちゃったなー。木を描くほうばっかりで森が見えなかったです。 民間人すら利用するんです、ってことを強調する為に登場する真木よう子の境遇がまた極端過ぎて、あんまり驚きもない。だってシングルマザー、虐待経験と借金あり、ってそりゃ外事じゃなくてもつけ込むだろうよって感じ。しかも真木よう子はギラギラしすぎで強過ぎるイメージだから、そのくらいのこと余裕でやるでしょって思えてしまいましたもの。 事件のスケールもなんか中途半端ー。核とテロの脅威なわりに、関わっている人数が少ない気がするというか、ずいぶん小規模で終って行くな。おざなりに登場する官房長官とかいらないし(余さんが力入り過ぎて違和感。とりあえず歴代の官房長官であんなに力んでいる人を見たことない)、事態の大きさが伝わらなかったのも残念。後半にかけての盛り上がりも足りなかったように思う。結局、徐さんは何がやりたかったんだろうって感じだし、全部計算づく風の住本だけど、徐さんには偽のDNA鑑定見破られてるし、最後のパスワード解除の雑な感じはなんなんでしょうか。テロの脅威の前であれはないよな〜。 てな感じで、いろいろと腑に落ちないことは多数。キャストはいかにもなところを抑えてたし、渋く凝った映像も世界観に合っていたとは思うのですが、なんか乗り切れなかった映画だったわ。かなり期待はずれですかね。
by april_cinema
| 2012-06-02 00:00
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