2012年 06月 09日
感想_道〜白磁の人〜
b0130850_1351065.gif吉沢君は本当にこういうのがよく似合う。『道〜白磁の人〜』6月9日公開。1914年、朝鮮へと渡った浅川巧。日本が朝鮮を支配する時代において彼は、朝鮮語を学び、朝鮮の風習を身につけ、同僚のイ・チョンリムと親交をあたためる。さらに、朝鮮で長く民衆に使われてきた白磁の価値を見出し、これの保存にも尽力。しかし、反日の機運が高まり、浅川とチョンリムの仲も裂かれてしまい…。
映画『道 ~白磁の人~』公式サイト

浅川巧という名前は知りませんでしたが、とても立派な人だったんだろう。この映画は彼の伝記映画です。日本の占領時代において、朝鮮の尊厳と文化を守ろうとし、当時の朝鮮人にも愛された数少ない日本人。人と人の国を越えた交流のありかたを示しているようで、気持ちよく受け止められる映画です。そして吉沢悠君がこの役にぴったりなんだよなぁ!

素朴で真っ直ぐで、正直すぎるがゆえに権力階級から疎まれる。でも民衆からは慕われて、というキャラクター。土っぽい感じもまたハマるんだよね。この嫌みのない好感度は凄いこと。物語の主軸に、浅川とチョンリムの友情が置かれているけど、実際にキャスト同士、スタッフ含めて日韓の交流が計られたっていうから、浅川さんとこの映画の意義はとても大きなものになったんじゃないでしょうか。

もうひとつの主役は白磁。民衆が日常的に使うそれは、特に美術的価値もなかったものを浅川が見出し、やがて柳宗悦の目にも留まって、収集と保存が始まったっていうからね。日本の民藝運動とも結びつくアイテムがここで発見されていたってのも、なかなか興味深いこと。

地味な映画で売り方も難しいと思うけど、じんわりと染みる好編でした。
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by april_cinema | 2012-06-09 00:00 | Starter


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