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2012年 06月 30日
感想_きっと ここが帰る場所
感想_きっと ここが帰る場所_b0130850_15452865.gifクセがあるし、クセになる。『きっと ここが帰る場所』6月30日公開。かつての人気ロックスター、シャイアンは、あるとき表舞台から姿を消し、以来ダブリンで静かに妻と暮らしていた。そんな彼の元に、ニューヨークから父危篤の報せが届く。久々に降り立ったニューヨークで、彼は父の最期には間に合わなかったが、父が探していた男を探す旅に出ることにした。
映画『きっと ここが帰る場所』公式サイト

これはかなり変わったタイプの映画だったな〜。ワケアリなロックスターをショーン・ペンが超入り込んで熱演。いい歳してゴスロリファッション、変な声で話す姿はクレイジーそのもの。これをショーン・ペンがやり過ぎな感じの演技でやるもんだから、僕はなんとなく引いてしまいましたよ。いくらなんでもそれは過剰演技ではないかと。

でもそれが不思議なロードムービーを通して段々とそれでよく見えてくるのは、ショーン・ペンの力か、監督の力か。説明を挟まずに、ひたすら美しい景色と、クールな音楽、最小限の台詞で物語を織り成していく。簡単に何かを手に入れるわけでもないし、今更シャイアンが成長するというものでもない。でもその旅路の中で、なんだか観客もひとついいものに触れられるような気がするのだ。具体的にそれが何かと言われるとまた言葉にしにくいんだけどね…。

多分観るたびに印象の変わる映画。わかりやすい映画じゃない、本当にクセが強いけれど、それだけに味わい深さも相当なもの。すごくいい映画!とは言い難いけど、観終わった後に、もう一度観たいなって思ったことは確かです。

by april_cinema | 2012-06-30 00:00 | Starter


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