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2012年 06月 30日
感想_クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち
感想_クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち_b0130850_1644938.gifこれが官能美か。『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』公開。パリのヌードショー劇場、クレイジーホースの舞台裏に、フレデリック・ワイズマン監督が入り込む。1951年に生まれ、多くの人を魅了してきたクレイジーホース、その幻想的な美しさはいかにして生まれているのか。
映画『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』公式サイト

ヌードショーと聞いて、猥雑なエロエロを想像していたんだけど、全然そんなことなくって、おっぱい出まくりなんだけど、全然エレクトしなかったわ。官能と色欲って全然別ものなんですね。クレイジーホースのショーは、エロスが題材にあるものの、見せているのは女性の美しさ。もはやアートです。これっぽっちも卑猥さはなくて、たまたまベースの衣装がヌードってだけのショー。なんか女性のおっぱいって全然エッチなものじゃないんだな、って不思議な発見をしてしまいましたわ。

そんなショーの様子と舞台裏を見せてくれはするんだけど、オレとしてはもっとバックストーリーを知りたかったなー。芸術監督や衣装さんのミーティング風景なんかもちらちら出るんだけど、仕事に対する想いとかはあまり語られない。あくまで普段の風景をそのまま切り取るのみ。ダンサーたちの控え室にもカメラは入るけど、彼女達がどういう人間でどういう想いを抱えて踊っているのかには触れられない。なので、劇場のストーリーというのはいまいち立ち上がってこないのだ。うーん、できればボクは裏側の文脈を知りたかったというか、単純にそっちのほうが興味あるんだけどな。

というわけで、へーこういう場所があるんですね、っていう知識の足しにはなったけれど、観光客目線以上の深い知見が増えるってことはなさそう。ヌードという芸術、っていう視点はもらえたけどね。それにしちゃ134分はちと長いよなぁ。とりあえず、いつか現地でこの目で見てみたいものがひとつ増えました、ということで。

by april_cinema | 2012-06-30 00:00 | Starter


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