2012年 08月 25日
感想_神弓
b0130850_221091.gifみんな弓が好きだねぇ。『神弓』8月25日公開。17世紀、李氏朝鮮時代。反逆者として父が処刑されるのを目の当たりにした兄のナミと妹のジャインは、父の友人キムのもとへと難を逃れる。時は流れ、逃亡先で成長したふたり。誰もが見とれる美女となったジャインは、キムの息子より求婚され、これを受ける。その姿を見たナミは安心してその地を去ろうとした時、朝鮮は清軍に攻込まれ、ジャインらを含む50万人もの国民が捕虜となった。ナミは、弓を携えて、ひとり愛する妹の奪還に向かうが…。
映画『神弓 KAMIYUMI』公式サイト

「丙子の乱」という史実を下敷きにしたストーリーだそうで、そんな事件があったことは知らなかったわ。50万人も捕虜にしたっていうからこれはとんでもない規模の事件。しかも捕虜を奴隷市場で売買し、朝鮮に戻れたのはごくわずかだそう。朝鮮の歴史の中でも最も屈辱的なできごとだというのも頷ける。で、そんな歴史の中で奮闘したひとりの男の物語。

ストーリーはごく単純で、あらすじで書いた通りのこと。見所はやはり弓アクションの1本に絞られますな。ナミは、軽量の矢を自在操縦型で、さらには発射位置を敵に悟らせないために回転を加える曲射の名手。対する清軍(ボスキャラ長渕剛的容姿)は、一撃必殺級の超重量矢を放ってくるということで、この対決構造はなかなかおもしろい。といっても柔対剛ってことなのでこれもよくあるマンガ的なスタイルだけどね。それでもクライマックスに向けての遠距離弓バトルは緊張感あるし、弓の軌道を追った映像もなかなかクールですとも。

それにしても、そもそも弓って、武器としてそこまで強力なのかってのはけっこう疑問で、だけどフィクション界では相当愛されているよね。この1ヶ月で観ても、『アベンジャーズ』があれば9月には『ハンガーゲーム』、そして本作と、弓キャラ3連発だもの。さらに遡れば『メリダ』もそうじゃんね。思い出されるよ、アーチェリー銅メダルの蟹江っちがさw 武器として確かにほかのどの得物ともかぶらないその佇まい、弓を引くモーション、集中力と緊張感、そういうのが込められて格好いいとは思うけども。

でも、この作品に関して言うとキャラがちょっと弱いね。ナミの葛藤や描かれてない13年間の足跡とかがもう少し見えると感情移入させやすかったように思うし、ジャインとの言葉にならない交流みたいなところや、敵キャラにも少し物語があると重層的だったんじゃないかなーとか思うけど、弓アクションを際立たせる前では余計なことかな? まあ韓国で大ヒットの本作なので、つまんないことはないですよ。
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by april_cinema | 2012-08-25 00:00 | Starter


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