2012年 09月 28日
オシャレストイック。『エージェント・マロリー』9月28日公開。極秘任務を請け負う女スパイのマロリー。NY北部のさびれたダイナーにいた彼女の前に現れた男と、突如言い争いになると、持ち前の戦闘能力で男を打ち負かして、客のクルマを奪って逃走。彼女は何者かに追われていた。事の発端は、1週間前、バルセロナである人質を救出した任務だった。彼女は誰に、そしてなぜ、追われているのか!? 9月28日(金)公開!映画『エージェント・マロリー』公式サイト ソダーバーグの新作は彼らしいストイックなこだわりの詰まったサスペンスアクション。主人公マロリーを演じるのは、ジーナ・カラーノという女性総合格闘家なのだそうだ! なかなかの美人さんだけど体格がずいぶんどっしりしているなーと思ったらそういうわけだったのね。彼女の試合を見ていてソダーバーグは惚れこんだとかなんとか(いったいどこ見てるんだよ!)。そんな彼女のタレントを活かし切った肉弾アクションが見所のひとつ。ひとつというかほぼすべて。ワイヤだらけの人間離れ空中戦ではなく、あくまで生身のリアリティにこだわったその戦いは殴る蹴る跳ぶに加えて締める叩き付けるといったまさに格闘技も取り入れられてて、地味に見えてなかなか迫力あってクール。しかもBGMをあんま使わずに生音っぽい作りにしているところもソダーバーグっぽいよね。地味にしてるのに小賢しいシャレオツなインテリジェンスが漂っちゃうのも彼らしいところ。 でもなんかサスペンス部門の話がわかりづらかったよー。マロリー自身が回想する方式だったけど、謎が謎すぎて誰と誰がどんな利害関係かもよくわからなくって、まあ多分聞き手になってる車の持ち主の彼なんて映像がないわけだからもっとちんぷんかんぷんだったろうな。誰と誰がつながって、どういう利害を持っていて、そしてなぜマロリーが狙われなくてはならなかったのか。マロリーがあそこまでして狙われる理由がわからなかったし、彼らがやってるだろう巨悪からしたら、あの程度のことはごくちっぽけなものだと思うんだが。てかマロリーも闇のプロなんだから、秘密はちゃんとカネなりなんなりで守ってくれると思うんだけど。なのでただロケーションだけが転々としていって、相関関係が掴み切れないままに、なにかが展開していっているらしいと思うしかないというね。最後一応種明かしみたいにはなってたけど、それにしたってよくわからんかったちん。でも話の筋なんて別にどうでもいいんだよね、この映画。あくまで見所はアクションなんだから。 ジーナがわりと違和感なく演じていたように思えたのは、周りの豪華キャストのおかげですかね。ユアン・マクレガーにアントニオ・バンデラス、それからマイケル・ダグラスにチャニング・テイタム。とどめはごひいきのマイケル・ファスベンダーときたもんだ。これだけ並べればひとり素人が混じってても問題ナシ! インパクトはあんまりないけど、ツウがたぶん唸る感じの1本でした。ところで、マロリーのお父さんて結局何者だったの??
by april_cinema
| 2012-09-28 00:00
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