2012年 11月 03日
女性監督ならでは。『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』11月3日公開。NY、マンハッタンに医者の夫と暮らすウォリーは、不妊に悩んでいた。そんなとき、王冠をかけた恋として世間を騒がせたアメリカ人女性ウォリスとエドワード元英国王の遺品がオークションにかけられることを知る。家をあけがちな夫に苦しむウォリーは、やがてウォリスの恋物語にのめりこんでいき…。 映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』公式サイト|マドンナ監督作品 ウォリスとエドワードの恋ってのは、有名な話のあれですね。『英国王のスピーチ』にも登場する、ジョージ6世のお兄さんですね。ウォリスと結婚したくてしたくて、王位を捨ててくっついたってやつ。よく知られたこの物語を、ウォリス側の視点から描き、なおかつそれを現代女性が彼女の恋模様と苦悩を想像するという、なにげにひとひねりある構成。最初は現代と過去の行ったり来たりが激しすぎるよ!とも思ったけどすぐ慣れたわ。 ウォリスさん、離婚歴が2回もあって、1回目はDV夫だし、2回目はとてもできた夫だったのに、国王に惹かれてしまうという罪作りかつ波瀾万丈な女性。さまざまな逆風の中、エドワードと結ばれるものの、その後は決して簡単なハッピーエンディングとはいかないところがまたリアル。この恋と結婚を簡単に幸せな結末としないのは監督のマドンナならではの視点なんだろうなー。なかなかナイスだと思います。 そんなウォリスの生き方を想像して、現代のウォリーちゃんが自分の境遇を慰め、そこに甘んじることをやめて前へと進むという。それが幸せかどうかはわからないという戒めつきで、それでも背中を押すというなかなかのパワフルなテーマ。女の性とか現代的な結婚観への警鐘みたいなのも含まれてて、ただの恋物語ではないなかなかの重厚さでした。衣装も豪華、主演のウォリーちゃんを演じてるのはアビー・コーニッシュ。彼女のこと好きだったはずだけど…、なんかガッチリしちゃったな…。 とにかく女性映画だと思います。なんか女性視点の映画だと、たいがい男がダメっぽい感じなのが、やるせないぜ。
by april_cinema
| 2012-11-03 00:00
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