2012年 11月 10日
全作観たいな〜。『映画と恋とウディ・アレン』11月10日公開。巨匠、ウディ・アレン。そのキャリアの始まりはコメディライターであり、スタンダップコメディアンとしてその名を知られ、やがて映画の世界へ。その映画もまたすぐに認められていき、アカデミー賞も受賞。低迷した期間もありながら、今もその創作欲は衰えることなく1年に1本新作が届けられる。そんな彼のこれまでを振り返る決定版ドキュメンタリー。 『映画と恋とウディ・アレン』公式サイト 映画をちゃんと見始めたのが7年前なので、ウディ作品もほぼそれ以降しか知らないのです。彼のポジションみたいなものは知識としては入っていても、こういう風に1本のドキュメンタリーにまとめられていると素人の僕にはとてもありがたい! そして、改めてウディの映画人として、クリエイターとしての凄さを感じたな〜。 作品だけ見ていると、喋り過ぎでひねくれ過ぎでなんだかついていけないなぁ…てこともよくあるけど、彼という人物を踏まえて、そしておそらく積み重ねて来た作品という文脈から見て行くと、全然違う感じ方があるんだろうな。もともと彼がそこまで死ぬことを恐れているというのは思ってもみなかった。そういう前提があったからこそのシニカルでペーソスあふれまくりの恋愛観であり人生観だったな。初期はくだらないコメディばっかり撮ってたって話だけど、それがやがて人生を語るようになるという変化は今から旧作さかのぼって追体験したい! そして彼自身の恋愛もおもしろいね。ダイアン・キートンからミア・ファローまではよいとしても、ミアの養子とつき合ってしまってそれが現在の奥さんだなんてとんでもないスキャンダルだな。。そこは深く掘られてないけどどうだったんだろう当時は…(ヤバかったろうな)。情報社会の現代だったらドエライことになりそうだけど。 でもほんとキャスト達に愛されてるよね。ダイアン、ミア、のインタビュー、そして最近のスカーレット、ペネロペ、今度公開する『恋のロンドン狂騒曲』に出演したナオミ・ワッツとジョシュ・ブローリンと、その他の作品でも超豪華キャストばっかり登場してるもんね。周りのスタッフ含めてどんだけ信頼されてるのかと。逆に本人のインタビューは最小限だけど、とにかくアイデアの鬼で、それをタイプライターで打ち込む姿はなんか素敵だわ。 後世に残る傑作を撮りたいとインタビューの中で語った彼が、この後に作られた『ミッドナイト・イン・パリ』で過去最高の成績を残したってのは数奇な巡り合わせ。次の作品も来年公開が決まっているし、100歳まであと30本新作を届けてほしいです。楽しみに待ってます!!
by april_cinema
| 2012-11-10 00:00
| All-Star
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