2012年 11月 17日
このロクデモナイ世界へようこそ。『ふがいない僕は空を見た』11月17日公開。コスプレイベントで知り合った主婦の里美と、高校生の斎藤。ふたりは気がつけば逢瀬と情事を重ねていた。しかし、里美の変化に気付いた夫は部屋に隠しカメラを起き、コスプレでセックスするふたりを発見する。その映像はネットにあげられ、画像は斎藤の家や学校にまでばらまかれる。斉藤は学校に行かなくなり…。 映画『ふがいない僕は空を見た』公式サイト 『苦虫女』のタナダユキ監督最新作。苦虫もそうだったけど、どこか肌が合わないんだよね、タナダさんの作品て。あえて日陰を掘り起こそうとし過ぎているというか、人の悪意を前提にしているようなところが辛くて、性善説支持派のウブな僕なんかは思わずそんなに汚れてばかりじゃないよ!って目を背けたくなってしまうのだ。この映画もそういうところあって、斎藤の友達の福田は、家庭環境で苦労していて本当にきついんだけど、それをこんな風に使わなくてもいいのになとか思ってしまう。ヌルイんだろうな、オレが。でもタナダさんは果たしてそういう世界をどれだけ知っているんだろうとも思う。 てのはさておき、不倫から始まる物語だったけど、一貫してテーマは命と誕生だったわ。このロクデモナイ世界に、ロクデモナイまま生まれてくるのは果たして幸福なのかどうか。誰も親は選べず、誰に招かれたかもわからないままこの世に産み落とされて、自分で人生を選んだなんて偉そうに言っても全然そんなことないんだぜ、と強烈に突きつける。だけどこのロクデモナイ世界を前提にしながらも、生きたからには生きていくんだ、というほんのかすかな希望を提示して映画は終わっていく。なんか、斎藤と里美の話をそこまで膨らませる必要があったのかどうかわからないんだけど、まあ里美は不妊に悩んでいたし、必要だったのかもね。でも彼女が離婚を決意したから斎藤の画像はばらまかれたんだよね。斎藤のために踏みとどまることは難しかったんだろうなあ。あの状況じゃ無理もないか。 しかしまさか田畑智子が脱ぐとは思いませんでした。永山君は可も不可も無いかなぁと思いやっぱり三浦君はいいよね、そして窪田君は最高だよ。個人的にすっきりいく映画ではないけど、一応最後は希望方向で終わっていたような気がします。
by april_cinema
| 2012-11-17 00:00
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