2012年 12月 21日
壮大なる美談。『レ・ミゼラブル』12月21日公開。かつてパンを盗んだため19年間投獄されていたジャン・ヴァルジャン。仮釈放され空腹を抱えてたどりついた教会で銀器を盗んでしまうが、司祭はそれを赦したどころか、銀の燭台をも持たせる。感銘をうけたジャン・ヴァルジャンは心を入れ替え正しく生きることを誓う。月日は流れ、市長となりマドレーヌと名を買えたヴァルジャンだったが、警察官のジャヴェールにヴァルジャンであることを見抜かれてしまう。ヴァルジャンは誤って解雇してしまったファンティーヌの娘コゼットを罪滅ぼしのために受け出し、彼女を守りパリへと向かうが、そこでも過酷な運命が待ち構えていた。 映画『レ・ミゼラブル』公式サイト 大ヒット上映中! フランスが誇る大河ドラマかつかの有名なミュージカルが映画に!ってことで話題の本作。その触れ込みに相応わしい大作だったなぁ! 恥ずかしながら、『レ・ミゼラブル』の世界に触れるのは初めて。予備知識ゼロで臨みました。なんつっても、主役のジャン・ヴァルジャンを演じ切ったヒュー・ジャックマンが凄かったよ。感情あふれる演技、そして歌。そう、歌! これ、ミュージカル映画の常識を覆して歌のシーンも全編ライヴで役者が歌っているものを撮っているそう! トム・フーパー監督がこの仕事を受ける条件がそれだったんだって。その甲斐あって、ものすごく情感あふれるシーンの連打だったわ。 キーマンになるファンティーヌ役のアン・ハサウェイは歌のみならず髪を切るシーンも地毛で実演。一発勝負とは思えないエモーショナルなシーンだったな。最後、天使的に出てくるのも髪型に合ってたし。似合ってたし。顔の8割が目と口だし。とにかくアン・ハサウェイって目が奪われるよね。ヒロイン役になるアマンダはコゼットという箱入り娘で美声を再び披露。でも今回はそのお相手だったエディ君のほうが目立ってたかも。彼、ぐんぐんキテるねぇ。革命の時の子役君も可愛かったなー。ヘレナ・ボナム・カーターとサーシャ・バロン・コエンのコメディリリーフ陣は出番が思いのほか少なかったけどけっこうカットされちゃったのかしら。そしてジャヴェールを演じたラッセル・クロウ。存在感は抜群だけど、お歌は他のキャストと比べると迫力なかったわ。 ただライヴにこだわったせいか、主演級キャスト以外の歌が少なかったんだよね。見所は続くけど、ミュージカルってもう少し軽妙な掛け合いもほしいと思うのだけど、だいたいが意味のある重厚な歌ばかり。アップシーンを多用するのもけっこう重いと言えば重い。もっと間の手的な、それこそサーシャ&ヘレナのような人の歌がもっとあってもよかったように思うな。序盤のファンティーヌが働いてた工場とかいいと思ったけど。それはないものねだりでしょうか。でも最後の大合唱はさすがに胸を打たれたけどね。 で、お話はあまりにも美談すぎますな。本当はもう少し捻りの効いたストーリーが好みなんだけど、それをこの映画に対して言うのは野暮以外のなにもんでもないよね。ひとつひとつのキャストの動きに説得力があるとは思えないけど、愛こそがすべてというメッセージはびしびし感じましたとも。 でも周りでは鼻をすする音も聴こえてきたしけっこう響いて様子。確かにすごい作品でした!
by april_cinema
| 2012-12-21 00:00
| Starter
|
アバウト
最新の記事
information
最新のトラックバック
カテゴリ
タグ
ヒューマン/ドラマ(331)
ラブ/ロマンス(287) ミステリ/サスペンス(252) 歴史/時代/人物/事件(206) アクション/アドベンチャー(203) コメディ(180) 家族(166) アニメ/コミック(164) 青春(141) SF/ファンタジー(139) 社会(129) 実話(121) 音楽/写真/アート/カルチャー(114) ガールズ(103) ドキュメンタリー(76) スポーツ(75) フード/アニマル(58) ロードムービー(45) ホラー(38) 群像劇(37) 検索
以前の記事
2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 more... その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||