2013年 03月 16日
感想_偽りなき者
b0130850_21132398.gif反面教師だ。『偽りなき者』3月16日公開。妻と別れ息子とも会えないまま独りで暮らすルーカスだが、幼稚園で働く彼は子供たちからの人気も高く、男友達とも仲良く暮らしていた。しかし、親友の娘クララが発したルーカスに対する些細な嘘が波紋を呼ぶ。性犯罪を疑われたルーカスは職を失い、親友は離れ、小さな街の中で居場所を奪われてしまう。いったいどうして、こんなことに。
【公式サイト】『偽りなき者』│ 2013年3月16日(土)、Bunkamuraル・シネマほかにて全国ロードショー

ああもうなんて言っていいかわかんないムズムズもどかしい系なんだけど、なんか掴まれたな。途中までは腹がたって腹がたって仕方なかったのです。大人たちのあまりにも早計な解釈でルーカスの冤罪が塗り固められていくもんだからさ。園長もとんだ馬鹿野郎だけど、最初にクララを尋問したあいつはなんなんだよ、本当に専門家か? 加えて親友たちまでもがヒステリックに手のひらを返すさまは見てらんなかったぜ。お前らふざけんじゃねーよ!って。スーパーの連中なんて最悪きわまりないよね。暴力までふるいやがってありえなすぎるぜ! プンスカプン!!!

でもだよ。ふと自分が同じ立場だったときにどうかと考える。あそこまで露骨に嫌疑をかけることはないかもしれないけれど、「その可能性だってないことはない」くらいには思ってしまうんじゃないだろうか。無条件で全幅の信頼をよせるというのは、今の時代、思いのほか難しいかもしれない。特に自分の子供になにかがあったとしたら…てね。そう思うと他人事でもないような。そう思わせるのはマッツ・ミケルセンのいい人感がさすがだからってのもあるでしょう。そしてあの名付け親君だけはスーパー格好よかったなー。

疑いというのは簡単に晴れるものではなく、一度ケムリが立つとそうそうおさまるものじゃないのか。釈放され、和解(あれもあんな簡単に赦すなよって感じだけど)した後でもまだ憎悪の火がくすぶっているという驚愕のラスト。日和見で終わらせてはくれないところに恐怖を覚えました。てかクララの兄の目がヤバかった気がするんだけど、諸悪の根源はやっぱあいつなんじゃないか?
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by april_cinema | 2013-03-16 00:00 | Starter


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