2013年 06月 30日
原作未読の方が楽しめる。『真夏の方程式』6月30日公開。波璃ヶ浦という、美しい海を持つ小さな町へ、仕事でやってきた湯川。しかし彼が宿泊した旅館で、別の客が変死するという事件が起きてしまう。事故と思われたそれは、実は15年前の秘密が呼んだ事件だった。宿で出会った少年・恭平に湯川は科学を教え、そして独自の調査を通して事件の全容をつかみはじめる。湯川は、恭平に大切なことを伝えようとしていた。それは恭平が、彼自身の手で未来を切り開くための、特別授業だった。 映画「真夏の方程式」大ヒット上映中 原作通りだったので、普通に楽しめました。特別驚くようなことはなく、過不足無くまとめてきたな、という感じ。『容疑者x』は堤真一が輝いていたけど、今作はそれを前田吟さんと風吹ジュンが担うという渋い展開。そこに杏ちゃんがちょいちょい水着サービスショット(誰得?)を挟んで華を添えつつ、というところですかね。吉高は出番少なかったけどいつもより髪黒め、メイク濃いめがなんかすごい可愛かったナー! テレビシリーズと違って、急にシリアスになるのが映画版の特徴。あのおかしな数式書き殴りもなければ、「実におもしろい」とも言わない。最初はすげー違和感あった福山のガリレオにも気付けばすっかり見慣れて、むしろガリレオはこうじゃなきゃねくらい思うようになってきたわ。感想はホント原作と同じで、科学じゃ割り切れない愛情の深さと複雑さ、そして少年が背負った十字架の重さがずしりと来るな、と。 でも映画にした以上は、もう少しなんか感情を揺さぶる掘り下げが欲しかったというのが本当のところ。原作でも描き足りないと思った成美の苦悩と罰を背負う感じや、十字架を背負った恭平に対して湯川が差し伸べる手とか、もう少しなにか解釈加えて、メッセージ性を強めてもよかったのではないでしょうか。吟&ジュンの両親の感じは過去映像使ってわりとうまく見せてた気はするけど、未来を担っていく成美&恭平をもう少し丁寧に描いてほしかったかな、っていうのは単なる僕の希望です。 やっぱ『聖女の救済』を映画化してほしかったよなぁ、永作で(天海さんじゃないのだよ彼女は!)。と思いつつ、きっとまたガリレオの長編を書いてくれるはず。そしたら映画になるはず。ということで期待して待っていたいと思います。
by april_cinema
| 2013-06-30 00:00
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