2013年 08月 03日
投げっ放しかい。『モスダイアリー』8月3日公開。父を自殺で亡くした過去があるレベッカは、寄宿学校の高校2年になったところ。親友のルーシーのおかげですっかり立ち直っていたが、エネッサというミステリアスな生徒が転校してきたことで状況が一変する。ルーシーはエネッサと仲良くなり、それに嫉妬するレベッカ。そして友人たちが次々と事件に巻き込まれ、授業で吸血鬼の小説を読んだレベッカは、エネッサこそ吸血鬼ではないかと疑いを持ち始める。 映画『モスダイアリー』公式サイト ロリータ女学園モノかなくらいの気持ちでみたら、女学園舞台のゴシック映画でしたわ。レベッカちゃんはまあまあかわいく、ルーシーちゃんはけっこう年がいってるので女子高生に見えず、そして怪しい女を演じたリリー・コール、顔が個性的過ぎて猛烈に怪しさ満点だったわ。離れたお目目に、やたら力強いアーチの眉毛。そしてずば抜けた高身長。ハマり役といっていいのかどうなのか…。前はもう少し普通のドールフェイスじゃなかったっけ……? さて、お話は思春期女子の危うさをベースにしています。女同士の濃すぎる友情と、些細なことで壊れていくさま。強すぎる連帯感と表裏一体の脆さ。嫉妬心や不安定さ。そこをベースにすることで、吸血鬼が本当にいるのか、単にレベッカの幻想なのかをぼかして、見た人の感じ方にすべては委ねられているという。冒頭で吸血鬼ものには「SEXとBLOODとDEATHが必ずある」と直球なフラグ立てたわりには、どれもすごい強引な出し方だったね。鼻血イミフだし、セックスはストーリーと関係ないし、死んだ人の調査がなさすぎるし。ここまでざっくりだと、そりゃーどうとでも解釈できちまいますわな。 で、まあ何度も思わせぶりに登場する、学校の100年前のホテル時代の姿と、当時のお客さん風のリリー・コール、そして「似た者同士」の台詞からすると、レベッカとエネッサには同族の血があるってことなんでしょうかね。名前の発音も同じだしね。父の自殺にもそういう呪われた血の仕業ということなんでしょうかね。 なんか思わせぶりエッセンスのオンパレードで飽きはしなかったけど、結局それが回収されないので放り出された感はけっこうすごいわ。エロ教師のデイビスもなんだったのかよくわからんね。ボビー先生も死ぬ理由ないというか(死因はなんなのよ)、プールの罰の恨みで殺すなんて吸血鬼にしちゃ器が小さすぎるぜ。とまあ、回収されなかったところにツッコミを入れずにはいられませんでしたとさ。
by april_cinema
| 2013-08-03 00:00
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