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2013年 10月 05日
感想_ムード・インディゴ~うたかたの日々~
感想_ムード・インディゴ~うたかたの日々~_b0130850_1952588.gifポップ地獄! 『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』10月5日公開。働かなくても平気なほどの資産を持つコラン。芸術肌の料理人ニコラと暮らす彼は、あるパーティでクロエという女性と出会う。すぐに恋におち結ばれたふたりだったが、クロエは肺に睡蓮が咲くという病気にかかってしまう。コランはクロエのために働きはじめるが…。
映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』|10/5(土)新宿バルト9、シネマライズほかロードショー

ゴンドリーパワー炸裂しまくりであります。ボリス・ヴィアンによるという原作がどんなのか知らないけどけっこうSFなテイストらしいです。それを超~ハンドクラフト感満載で映像化してました。のっけからすごいです。コランの家の中をところ狭しとかけめぐる作り物の数々。CGでも3Dでもなく、人形やら細工やら、とにかくものすごい作りこみ具合は、これまでの作品の比じゃないわ。ここまでくると強烈。これはやはりテクノロジーへのアンチテーゼなんだろうか。それは安易にとらえすぎか。

それがとにかくtoo muchに感じたなー。最初っからぶっとびまくったテンションなもんだから、15分でだいぶおなか一杯。おまけに、お話のほうも幻想的なので、ファンタジーなビジュアルとファンタジーなストーリーがあわさって、遠く夢の彼方に行ってしまったように感じられたよ。楽しいし可愛らしいかもしれないけど、完全においてけぼり。演じてるのがロマン・デュリスとオドレイってのもね。リアルフェイスかつ中年なおふたりだけに入りづらさがさらにアップ。もうちょっと青文字っぽいキュートな人たちだったら、まだよかったのかもしれない。

結局最後までその調子で、とにかく濃い~映像手作り絵巻。もう少しメリハリあったほうが、ファンタジーが生きたんじゃないかな~と思ったりしました。原作の世界観を活かしてはいるんだろうけど、違うアプローチでも観てみたいと思いましたです。すんまそん~。

by april_cinema | 2013-10-05 00:00 | Starter


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