2013年 10月 11日
え、わかんないとこいっぱい…。『トランス』10月11日公開。オークション会場から、40億円のゴヤの名画「魔女たちの飛翔」が盗まれた! 犯人はギャングのフランクと手を組んだ会場スタッフのサイモン。彼はフランクをも裏切り絵を隠すが、フランクに殴られて記憶に障害が出る。絵の隠し場所を忘れたサイモンの記憶をよみがえらせるため、催眠療法士エリザベスを雇ったフランク。彼女の手によって呼び戻したサイモンの記憶は、意外な真相を呼び寄せるのだった! ダニー・ボイル監督最新作「トランス」| 10月11日(金)全国ロードショー ダニー・ボイル最新作! 絵画泥棒サスペンスと見せかけて記憶を巡るサイコサスペンスへと転化させた作品で、ダニー・ボイルらしいそれこそトランス映像が入り乱れ、時制と虚実をシャフリングしまくられてちょっと酩酊したわ。酩酊つーか、予想しない展開とオチで面白かったんだけど、ストンと腑に落ちる感じではなかったのでけっこうモヤモヤ。 カギを握るのはエリザベスってことになるんだろうけど、だとしたらあれってどういう意味? そもそもあのときはどうだったんだっけ? とかイロイロと疑問符がぐるぐるしたのは、僕がちゃんと読み取れてなかったからかもしれないけど、とにかくラスト30分くらいの展開はちょっとやりすぎなんじゃないかっていうバイオレンスより。急展開すぎて気持ちがついていけなかったのが、モヤモヤを増長した気がするわ。そんなのありー?って感じだったもの。 人間の記憶の不確かさ、危うさみたいなところをテーマに落とし込んではいるものの、サスペンスが強すぎてテーマ性について考える暇はなかったぜ。心も行動も読めないマカヴォイは、イケメン要素薄れてきていい感じの中年にさしかかりつつ、ヴァンサン・カッセルはギャングでありながら巻き込まれる様子を好演。エリザベスにふんしたロザリオ・ドーソンは…いい役もらいましたねって感じ。別に好きじゃないので。 絵画にからめた解釈なんかもいろいろあるみたいだし、もう一回見たらもっと深く浸れそう。しかしもう一回見たいという気にはあまりならなかったな。面白いんだけどねー。
by april_cinema
| 2013-10-11 00:00
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