2013年 11月 01日
みんなわがままねぇ。『恋するリベラーチェ』11月1日公開。1980年代、ラスベガスを席巻していたピアノパフォーマーのリベラーチェ。きらびやかなステージ衣装に、圧巻のプレイ、そして豪華絢爛のステージパフォーマンスで人気を集めていた。そんな彼のショーに魅せられ、楽屋で挨拶する機会を得たスコット。愛犬の話をきっかけにリベラーチェに気に入られ、彼のもとで住み込みで働くように。ほどなくふたりは性的関係を持つようになり、幸せな期間を迎えるが、いつしかそれは失われ始め…。 映画『恋するリベラーチェ』公式サイト 実在したアイドル、リベラーチェさんの伝記でありつつ、その恋のひとコマにフォーカスしたソダーバーグ作品。リベラーチェのキャラがめっさ濃かったわ〜。今の日本のアイドルも、小林幸子も目じゃないんじゃないかというブリンブリンな衣装に、ワイヤーで釣られるわ、ステージにロールスロイスぶっこむわ、これを80年代にすでにやってるんだからラスベガスすごいわ。彼はプレスリーやエルトン・ジョンとも関係してて影響を与えたってくらいだから、日本のショービズにも少なからず影響を与えているみたい。現代から観れば悪趣味そのもので、本人もそのあたり自覚してたらしいけど、ここまで振り切ればスゲーてなもんです。バランスとか超越したところに頂点てありますよね。 で、話の中核はそのあたりの功績よりも、スコットとの恋愛について。ゲイだったふたりだけど、もうこのカップルのやりとりは普通の男女そのもの。というか若い男を囲ったマダムそのもの。最初は与えられるものすべてが目新しかったスコットだけど、段々それにも慣れて飽きて来て、やがて外に刺激を求めるようになりすれ違うという、老いも若きもジェンダーも問わない恋の悩みにぶち当たって関係崩壊という末路。うーん、あまりにもよくある話すぎて、どうとらえていいかわからないわ。 強いて言うならば、こんなに極端な人物もやっぱりみんなと同じ恋愛をしているのね、ってことか。ただそれに対して苦悩している印象はあんまりなくて、さっさと次のツバメを捕まえてもいたし、訴訟沙汰にもなっていたし、なんだろなーと。演じたマイケル・ダグラスは後から観たら本人にかなり近いなりきりだったようにも見えるし、マット・デイモンも体作ってメイクして、ケツを曝して気合い入ってました。 わりと普通って感じはしたけど、派手で見栄えはいいと思います。80年代ってほんと弾けてる時代だったなぁと今更ながら思うわ。てか最近こういうニッチな人の伝記映画増えてるね。まだしばらく続きそ〜。
by april_cinema
| 2013-11-01 00:00
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