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2013年 06月 15日
感想_3人のアンヌ
感想_3人のアンヌ_b0130850_1152174.gifほんわか、へんてこ。『3人のアンヌ』6月15日公開。韓国の海辺の街・モハンへとやってくるアンヌ。そこで彼女はさまざまな人たちと出会う。青いシャツの有名映画監督のアンヌ。赤いワンピースの人妻アンヌ。緑のワンピースを着た傷心アンヌ。灯台、ライフガード、焼酎。ホン・サンスが描く3つのパラレルワールド。
3人のアンヌ

要するに、同じ舞台で、同じキャラクターが登場する3本のオムニバス。主人公のアンヌは3本とも全然違うキャラ設定で、彼女にからんでくサブキャラが微妙に入れ替わったり入れ替わらなかったりながら3つのお話が展開されるってわけです。ライフガードは片言英語でアンヌを口説き、なんかマヌケで歌だけ上手。それに対するアンヌのリアクションはキャラによって違うってわけ。

つまるところ、ひとつの世界には、たくさんの物語の可能性が潜んでいるってことだよね。言葉が通じなくても恋が生まれちゃったりして、ある時のイエスとノーを入れ替えただけで全然違う方向に話が進んだり、そんなこんなで不思議ておかしなディスイズアワールドって感じ。なにがどうということもなく、特別笑えるようなコメディでもなく、ゆるゆるとヘンテコな空気で最後まで。

そしてこの話自体が、映画学校の生徒が生み出したシナリオというメタ視点方式。創作の楽しさと、現実のおかしみを、掛け合わせながら1本の映画にしちゃったってのが楽しいですね。映画ってそんなもんさ、とも言えるし、映画ってやっぱりスゴイ!とも言えそう。なんにしても映画イズアエンターテインメント。楽しく行こうぜアンヌ!ってなもんです。

by april_cinema | 2013-06-15 00:00 | Starter


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