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2013年 08月 09日
感想_トゥ・ザ・ワンダー
感想_トゥ・ザ・ワンダー_b0130850_341207.gifわかんなすぎるって。。『トゥ・ザ・ワンダー』8月9日公開。フランスで出会ったニールとマリーナは、深く、深く、恋に落ちる。やがてマリーナの娘タチアナを連れ、オクラホマで暮らすように。それは静かで、愛に包まれた生活だった。しかし、次第にニールの情熱は冷え、タチアナはフランスに帰りたいという。そんなとき、ニールは幼なじみのジェーンと出会い関係を深め…。真実の愛を求め、傷つく、彼らの向かう先は。
映画『トゥ・ザ・ワンダー』公式サイト

というストーリーは一応あるものの、全然わからなかったです。物語を語るようなムードはほぼないと言っていいのではないかと思います。ただひたすらにポエミーな台詞と、叙情的な映像が紡がれ続けます。ただのイメージの集積とも言えちゃいそうなそれは、だけど、ただひたすらに美しい。青みがかったモンサンミッシェルも、黄みがかったオクラホマの田舎の風景も。

おそらくこれは真実の愛を問うた作品ではあるのだろう。物語の筋を言ってしまえば不倫して不倫してみたいな馬鹿な話ではある。けど、多分誰もこの感情を否定することはできなくて、絶対の愛を求めるがゆえにバランスを失い、傷つき、だからこそ出会い、すがっていくという連鎖。私たちは真実の愛に向かおうとしながらいつも遠ざかっていたりするんだろう。

と、読み取れるかどうかはあなたしだい、という感じかな。本当につかみどころがなくて、ストーリーだって、後から公式サイト読んでそういう話だったんだ、って感じにしか理解してませんでした。ジェーンは成長したタチアナかと思ったし。だけど、不思議と退屈はしないんだよね。映像が美しいからなのか、それこそがテレンス・マリックの魔法なのかわからないけど。

最近、映画にも意味や理由を強く求めている自分がいるんだけど、この映画は意味や理由とは対極にあるもの。面白いかどうか、を超えて、感じるものがあるかどうか、を大事に観たい映画だと思います。答えを求めていくと、完全にスルーされますよ。

by april_cinema | 2013-08-09 00:00 | Starter


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